関西大学野球リーグ

【近畿学生野球のキーマン】奈良学園大は3年生コンビが常勝復活へ打ちまくる

[ 2024年4月5日 10:00 ]

奈良学園大期待の3年生コンビ、本間(右)と吉岡

 リーグ戦最多44回の制覇を誇る奈良学園大だが、最後に優勝したのは20年秋。ついにV経験のある現役選手はいなくなってしまった。酒井真二監督は「ポテンシャルが高い選手はいるので、能力を引き出すこととチームとしての意思統一をしっかりしていきたい」と復活への道筋を探る。

 野手は昨年からのレギュラーが多く残っているのが強み。中でも指揮官が期待を寄せるのが遊撃手の本間悠人、右翼手の吉岡裕希の3年生コンビだ。

 本間は昨秋のリーグ戦で打率・340を残し、自身初のベストナインに選出された。「すごい自信になった。余裕を持って守備につけるようになったし、春季リーグ戦は首位打者、連続ベストナインを目指したい」と、意気込む。定評のある守備は3月上旬の沖縄合宿で苦手の逆シングル捕球の向上に取り組み、夜間練習では手伝いに来ていたOBから守備のレクチャーを受け、練習法を教わった。

 星稜(石川)時代、全国大会に出場できなかった吉岡は「高校時代の同級生が東都リーグの青学大や駒大、日大にいるし、関西では近大にも在籍しているので、神宮球場で対戦したい」と大学選手権出場への思いは強い。「打率4割、首位打者を獲りたい」の目標に向け、この冬は肉体改造を行った。21%あった体脂肪を食事の脂質制限で15%に減少させ、切れを出した。昨秋のリーグ戦で体力不足から成績が失速したことを反省し、ウエートトレでシーズンを通してベスト体重75キロをキープする体づくりを推進しつつ、新たなシーズンに臨む。 (田中 貴久)

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