関西大学野球リーグ

【関西学生野球のキーマン】立命大・加藤優翔 恩師に学んだ教えを生かす春に

[ 2025年4月1日 10:00 ]

立命大・加藤優翔
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 立命大は、1年前の屈辱を晴らす春に挑む。優勝候補と目されていた昨春に、大学史上初の10戦10敗という不名誉な記録を残した。その10試合中8戦で先発マスクをかぶっていたのが、正捕手を担う加藤優翔(4年)だ。

 「自分の配球で投手を無失点に導ければ負けることはない。10連敗の中でプラスに変えられるような経験ができたと思っています」

 二塁送球到達時間1秒8の強肩や正確なブロッキングが長所。2年秋に正妻をつかみ、10連敗中も信頼が揺らぐことはなかった。その堅守の原点には、大学で再会することになる片山正之監督の教えがある。

 トヨタ自動車の監督などを歴任した同監督は、昨春に立命大監督に就任するまで中京大中京(愛知)の外部コーチを務めていた。会社員として働きながら、休日に高校生を指導。そこで配球論を学んでいたのが、中京大中京で3年春に選抜4強入りする加藤だった。

 実戦を終えると当時コーチだった片山監督のもとに出向き、自身の配球の是非を問うた。「片山さんの質問には、全打者の配球を記憶していないと答えられない。片山さんがいたからこそ、今がある」。その高校時代の恩師が昨年に監督として立命大へ。「僕と片山さんの野球観は似ている」と再会を喜んだ。

 昨春は、手堅い攻撃を目指す片山監督の思惑と長打狙いの旧チームの志向がかみ合わなかった。それだけに同監督の狙いを熟知する加藤が正捕手を務める意味は大きい。「監督は守り勝つ野球を掲げている。一丸で優勝を目指します」。19年春以来11季ぶりの頂点へ、片山監督に学んだ教えを生かす春にする。

 ◇加藤 優翔(かとう・ゆうと)2003年(平15)6月16日生まれ、愛知県名古屋市出身の21歳。小1からプリンスジュニア港で野球を始め、中学で所属した名古屋ドジャースで捕手に本格転向した。中京大中京では1年秋に背番号12でベンチ入り。2年秋から背番号2を背負い、3年春の選抜では4強入り。立命大では1年春からリーグ戦に出場する。50メートル走6秒7、遠投105メートル。1メートル80、88キロ。右投げ右打ち。

 ▼立命大・片山正之監督 投手を中心とした守りの野球をすると、ずっと言ってきた。有馬、芝本の投手2枚の負担をどれだけ減らせられるかが、カギになる。選手が掲げる日本一に向かうためにも、リーグ優勝をしないことには始まらない。

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