関西大学野球リーグ

【関西六大学野球のキーマン】大経大・林 「二枚看板」から「大黒柱」を目指す春 打倒・大商大に燃える

[ 2024年4月3日 10:00 ]

大経大・林翔大

 大経大の最速150キロ右腕・林翔大(4年)が「二枚看板」から「大黒柱」へと進化する。昨秋ドラフト6位で阪神に入団した津田淳哉が抜けて迎える今春。独り立ちに向けて「全試合を1人で9回まで投げ切る気持ちです」と覚悟を決めた。

 昨年は津田と林の両右腕が先発としてフル回転し、春秋連続で2位に入った。ただし春秋ともに首位で迎えた最終節で、優勝を争う大商大から勝ち点を奪えずに頂点を逃した。そして林が昨年に喫した2敗は、いずれも大商大戦だった。「普段以上に力が入った。初回から飛ばして中盤以降に打たれた。その反省は去年の負けから学んだ。大商大に勝ちたい」。目下4季連続制覇中の最強軍団を止めるのは、自分しかいないとの自負がある。

 球威のある直球に加え制球力にも定評があり、今秋ドラフト候補としてNPBスカウトも注目する好右腕だ。2年前のエース右腕・才木海翔も22年育成ドラフト2位でオリックスに入団しており、後にプロに進む“エース”たちと2年連続で身近に接したことで「津田さんには自分で練習を考え、同じ練習を継続できる力があった」と地道に努力する大切さを学んだ。

 「5勝することが目標。チームを勝利に近づけるために最優秀防御率も獲りたいです」。侍ジャパンなどでコーチを歴任した高代延博監督が昨年1月から指揮を執り、07年秋以来32季ぶりの優勝まであと一歩のところまできた。今春は絶対的エースのフル回転で頂点をつかんで離さない。

 ◇林 翔大(はやし・しょうた)2002年(平14)5月12日生まれ、京都市出身の21歳。小学3年時に旭ジュニアーズで野球を始めて主に投手。加茂川中では軟式野球部に所属。乙訓では1年秋に背番号11でベンチ入りし、2年春から背番号1。大経大では2年春に3勝を挙げてベストナインと新人賞にあたる平古場賞を受賞。50メートル走6秒1。1メートル76、82キロ。右投げ右打ち。
 

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