関西大学野球リーグ

【近畿学生野球 8月30日開幕】大工大 “名脇役”2人が仕事を全う

[ 2025年8月29日 06:00 ]

大工大で攻守のキーマンとなる入谷(左)と岡村
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 近畿学生野球連盟(KBL)の秋季1部リーグ戦はあす30日、大阪市の大阪シティ信用金庫スタジアムで開幕する。1948年に創設され、国公立大、私立大あわせて17校で活動する連盟は「文武両道のリーグ」と呼ばれ「フェアプレーの精神」を重んじる。今春は奈良学園大が2季連続優勝を飾ったが、今秋はどこが頂点に立つのか。各校の注目選手を中心に紹介する。

 今春に首位打者と一塁のベストナインを獲得した大工大の主将・入谷颯にとっては野球人生の集大成となる秋。役割は心得ている。

 「後ろにいい打者がいるので塁に出る、チャンスをつくる。とにかく相手の嫌がることをやる」

 昨秋に1部昇格し、2季目となった今春は思考を変えた。「野球は確率のスポーツ。打てないなら他の打者が打てるように、相手投手にどうダメージを与えるか」。俯瞰(ふかん)することで打席でも力が抜け、神戸医療未来大1、2回戦で7打席連続安打など結果につながった。

 タイトルホルダーとなったことでマークが厳しくなるのは必至。「目の色を変えて抑えにくる。楽しさありつつ怖さも。ただ、僕が目立っているようではこのチームはダメ」。“助演男優賞”こそ最高の栄誉だ。

 脇役に徹するのは捕手の岡村真憧も同じ。1年春の太成学院大との開幕戦で先発マスクをかぶるなど経験豊富。試合をつくれる投手が決して多くないだけに依存度も自然と高くなるが「主役になれる選手はいっぱいいる」と公私ともに慎重を期す性格というだけあって大言壮語はしない。

 今春は打撃が低調で劣勢の試合終盤に何度か代打を送られ1試合先発落ちしたこともあった。「個人的に悔しさは(当然)あったが、申し訳ない気持ちだった」と常にチーム第一の姿勢を貫く。

 「捕手は岡村やったな、と言ってもらえるように」

 乙訓(京都)時代の指導者に口酸っぱく言われた「この一球で後悔しないように」の言葉を胸に、やれることは全てやる。 (吉村 貢司)

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