チームと違って“オリキラー” 広島・九里が本領発揮4勝「自分の投球をマウンド上で表現できるようにと」

[ 2023年6月1日 06:30 ]

交流戦   広島3―1オリックス ( 2023年5月31日    京セラD )

<オ・広>ヒーローインタビューを終えスラィリーとポーズをとる九里 (撮影・奥 調)
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 秋山の先制3ランを見届け、右のこぶしを突き上げた。広島の先発・九里が7回3安打1失点の好投で、4勝目をつかみ取った。

 「まずは自分の投球をマウンドの上で表現できるように、と思って(マウンドに)上がった。ある程度できたんじゃないかと思いますけど、味方が点を取った後で取られてしまったというところは反省しないといけない」

 立ち上がりから安定感抜群だった。初回、先頭・広岡に遊ゴロ失策での出塁を許した。続く宗の犠打で1死二塁。だが動じない。3番・森を132キロのチェンジアップで空振り三振、4番・頓宮を124キロのスライダーで三ゴロに仕留め、波に乗った。2、4回はともに回の先頭打者を死球で歩かせながらも、後続を断った。5回2死まで無安打投球を継続。3点の援護を受けた直後の7回に1点こそ失ったが、地に足を着けて勝ちきった。

 「その辺は特になかったです」

 チームは前日30日までオリックス戦13連敗を喫していた。だが、九里自身はオリックス戦に苦手意識はなかった。それもそのはず。この日が同カードの初先発。加えて、いずれも中継ぎとして登板した過去3試合は1勝0敗、防御率0・00だった。過剰に意識することなく、坂倉とのコンビネーションで「自分の投球」に集中。「勝てて良かったなと思います」。頼もしく連敗ストッパーを演じた。

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