男女混合5人制野球 来年2月に第1回日本選手権を開催 高野連が球児参加も許可&マッチング編成も視野

[ 2023年6月1日 17:31 ]

会見に出席した全日本野球協会の山中会長(左)と長久保事務局長
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 男女混合5人制の手打ち野球「ベースボール・ファイブ(B5)」の関連事業を手掛ける「Baseball5 JAPAN」は1日、東京都内で会見し、来年2月4日に神奈川・横浜武道館で第1回日本選手権(仮称)を開催すると発表した。

 男女混合でフィールドに立つ必要がある新アーバンスポーツのB5は、将来の五輪競技採用を目指している。昨年11月に行われたW杯メキシコ大会では日本代表が準優勝。今年は国内での競技普及を最大のターゲットとしており、全日本野球協会(BFJ)の山中正竹会長は「国内普及を加速させるべく、事業計画を策定した。野球をやったことがない人にも広まってほしい」と呼びかけた。

 大会にはオープンの部(24年12月31日時点で15歳以上)とユースの部(24年12月31日時点で15~18歳)があり、参加するには2日からスタートするプレエントリーの手続きが必要。その後、10月頃から運用開始する競技者登録システムにて本エントリーとなり、11~12月頃の予選で本大会に出場する各8チームを決める。

 チーム編成は男女それぞれ2人以上を含む5人以上で、男女いずれも最大4人ずつの計8人以内が条件。また、BFJの長久保由治事務局長によると、参加したくてもチーム編成できない競技者のために「(出場希望者を)マッチングして編成につなげられるか(システムの構築を)練っている」という。

 さらに、高校球児の参戦について昨年から日本高野連と協議を重ねた結果、事前に大会参加届を当該都道府県連盟に提出すれば出場可能となった。山中会長は「相談したところ、前向きに検討いただいた。大変ありがたいご判断」と感謝。甲子園常連校の選手たちがマネジャーらとチームを編成し、春でも夏でもない“2月の”全国舞台で戦う可能性もある。長久保事務局長は「(公式大会という)プレーヤーの目標がなければ、なかなか普及しない。少しで多くの方に興味を持ってプレーしていただきたい」と話した。

  ▽ベースボール・ファイブ(B5) 野球を簡略化した新アーバンスポーツ。WBSCが17年、野球・ソフトボール振興の一環として発表した。元々はキューバの街中で「クアトロ・エスキーナス(4つの角)」という名称で遊ばれていた手打ち野球が原点。日本では全日本野球協会(BFJ)と日本ソフトボール協会(JSA)が合同で公式事業などを行う。

 ▽B5の主なルール 基本的なフォーマットは1試合3セット制で、各セット5イニング。1チーム5人制で、選手登録は8人(控え3人)まで。公式国際大会では男女混合とし、守備では男女それぞれ2人ずつ以上がフィールドに立つ必要がある。守備位置は一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手のほか、二塁ベース付近を守る中間野手(ミッドフィルダー)がある。打撃は自らボールをトスで手打ちする。本塁から斜め4・5メートル以内でバウンドすると反則打球としてアウト。空振り、ファウルは1球でアウトとなる。打球がフェアゾーンで一度もバウンドせずにフェンスに触れることや、フェンスを越えた場合も反則打球。

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