あぁ天国から地獄…鷹打線 前日13得点から一転…今季ワーストタイ4安打でスミ1逆転負け

[ 2023年6月1日 06:00 ]

交流戦   ソフトバンク1―7中日 ( 2023年5月31日    ペイペイD )

<ソ・中>6回、空振り三振に倒れしゃがみ込む近藤(撮影・岡田 丈靖)
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 天国から地獄――。ソフトバンクは5月31日の中日戦(ペイペイドーム)で、前日今季最多13得点を奪った打線は、初回に柳田悠岐外野手(34)の犠飛で先制するも、その後は中日先発・涌井の前に本塁は遠く、今季ワーストタイとなる4安打完敗で交流戦連勝スタートはならなかった。先発の東浜巨投手(32)は7回に崩れ5敗目を喫した。

 梅雨本番の6月突入前の最終戦。この日の天気は雨から一転、晴れ間が広がったが打線は、まさに晴れのち曇り。一気に、湿った。

 「涌井くんの全部の球のコントロールが良かったね。うまく幅、コース使ってね。打てんとだめなんですけどね。何とかしないといけないんですけどね」

 藤本監督は中日移籍後初対戦となった相手先発を、しばらく称え続けた。前夜5月30日は14安打で今季最多13得点もこの日は同ワーストタイ4安打1得点。交流戦初戦のヒットパレード発進から一転、一晩で沈黙した。

 5月25日の日本ハム戦以来の初回1得点のみに終わった。今季2度目の“スミイチ敗退”だ。初回先頭で中村晃が左二塁打。なおも同1死二塁で近藤が左前打。続く柳田の右犠飛で先制。したまでは良かったが2回先頭で柳町が四球で出塁後、1死二塁で周東、甲斐がいずれも凡退し追加点を奪えず。涌井の前に3安打。外角直球とスライダーの切れが抜群で2~6回まで打者16人が無安打だった。

 6点を追う9回先頭で、牧原大が最終打席で福から内野安打。27日ロッテ戦の復帰後からこれで4戦連続安打。好調な男が意地を示し今季のワーストの安打数更新こそ何とか阻止したが5月10日の日本ハム戦以来4度目の4安打。今季初のルーフオープンデーだったが“開運”どころか運気は逃げてしまった。

 これで、5月の23試合を12勝2分け9敗の貯金「3」で終えた。藤本監督は「まだ、(シーズンの)先は長いんでね」。これで交流戦を1勝1敗。カード勝ち越しに向けて「そう、しましょう!」と大声で叫んだ。梅雨時期同様に、打線のジメジメだけは勘弁とばかりに、まずはスカッと切り替えていた。(井上 満夫)

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