辻発彦氏 巨人・坂本を絶賛 高い総合力「二遊間経験者は全員“素晴らしい”と拍手」

[ 2023年6月1日 05:30 ]

交流戦   巨人7-4ロッテ ( 2023年5月31日    ZOZOマリン )

<ロ・巨>4回、田村のゴロをさばく遊撃・坂本(撮影・西川祐介)
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 西武の前監督でスポニチ本紙評論家の辻発彦氏(64)が、遊撃として2000試合出場を達成した巨人・坂本について言及。二塁手として歴代9位の1458試合に出場した自身の経験を踏まえ、「大あっぱれ」と絶賛した。

 遊撃だけで2000試合、凄いとしかいいようがないね。20代中盤からでは途中で体が衰えてくるから、若くしてレギュラーを獲らないと到達できない。二遊間はカットプレーやけん制など、どんな場面でも動かなくてはいけないから、他のポジションよりも必然的に運動量は多く、それだけの体力がないとこなすことができない。

 私が西武に入った頃の二遊間は“2割5分で守れれば”という時代。今は守りだけでなく、打たないと試合に出られない。坂本は肩が強く、確実に一塁でアウトにできるし、巨人の主軸としてあれだけ打っている。走攻守の総合力で、ここまで数字を積み重ねて、素晴らしいの一言だよ。

 ただこの先、どうやっても体は衰えていく。“この打球の速さだったら、ここぐらいで捕れるな”というのがギリギリになってしまったり、そういう感覚的なものは徐々に襲ってくる。遊撃にこだわって、1年でも長くプレーしたいのであれば、体のケア、強化、準備が今まで以上に必要になってくるだろう。

 改めてになるが、この記録は大あっぱれ。二遊間を経験したことのある選手は全員が“素晴らしい”と拍手を送ると思うよ。

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