エリートレベルの二刀流を3年目も継続 大谷の価値は“ターナー+シャーザー”年俸97億円以上か!?

[ 2023年6月1日 09:08 ]

この日2本目となる今季15号を右翼席に叩き込んだ大谷(AP)
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 米球界の大御所記者、スポーツイラストレイテッド誌のトム・ベデューチは過去何度も大谷翔平(28)を絶賛してきたが、二刀流のエリートレベルの活躍が3年目に到達したことで、5月31日(日本時間6月1日)に改めて高い評価を与えている。

 ベーブ・ルースは1918年と19年に二刀流でプレーしたが、ともにフルシーズンではなかった。ルースの二刀流はトータルで202試合にとどまった。なぜなら彼は打つ方が好きだったし、両方やることに疲れたからだ。

 ジャック・イーガンは当時マイナー監督で審判でもあった人物だが、1920年にこんなことを断言している。「レッドソックスの選手が教えてくれたことだが、ルースは何度も外野から急いで返球したことで腕を痛めた。外野にコンバートされたことで、最も偉大な投手の一人だったのに、そのキャリアがダメになったと考えている。しかしながら打撃での信じられないパワーが、そのコンバートを正当化してしまったようだ。どんな人間でも、2つも3つも重要なことを同じようにうまくはやれない」。

 ところが大谷は3年連続で、380試合もフルの二刀流の活躍を続けている。イーガンの見立てが正しくなかったことを証明している。5月、大谷は14試合ほどスランプだった。その期間打率・148、出塁率・220、長打率・370。59打席で18三振、ボール球を振り、スプリント速度も落ちていた。スランプになると、監督に対しどれだけ二刀流を続けられるのかというお決まりの質問が出る。フィル・ネビン監督は「去年は158試合(正しくは157試合)か、今年はそんなに多くは出ない。もう少し休みを与える計画だ。でも本人は今はとても感じが良いと言っている。打撃でほんの少し、人が呼ぶスランプのようだけど、長くはないし、大したことだと思っていない」と返答する。いつ休むのが良いのか、よく2人で話し合っているという。

 結果今季も57試合中55試合にプレーしている。大谷は殿堂入りの名選手ベーブ・ルースとホワイティ・フォードと、キャリアの序盤で同じような数字を残している。最初の620試合でルースは本塁打139本、大谷は140本。ヤンキースのエースだったフォード投手は最初の74試合で36勝13敗、防御率2・99、大谷は33勝15敗、防御率2・97だ。二刀流でフルに活躍するこの3年間については、エンゼルスの380試合中366試合と96%の試合に出ている。この期間、メジャー全体で彼より塁に出た野手は8人だけ。より多くの三振を奪った投手は7人だけ。トレー・ターナーよりもたくさん出塁しながら、マックス・シャーザーよりも三振を奪っている。これはとんでもないことだとベデューチ記者。そして最後にこう締めくくる。

 「大谷はこのオフにフリーエージェントの資格を得て、どんな金額で契約するかがとても注目されている。比較のために出すと今季のターナーとシャーザーを合わせた年俸は7000万ドル(約97・3億円)だ」と。この数字が交渉のスタートラインになるのかもしれない。

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