152キロ左腕、享栄・東松 足つりながら大阪桐蔭を5回零封 大集結スカウト陣にアピール成功

[ 2023年6月1日 19:08 ]

練習試合   享栄4―1大阪桐蔭 ( 2023年6月1日    バンテリンD )

<享栄・大阪桐蔭>5回2死、三振を奪って雄叫びを上げる享栄・東松快征(撮影・河合 洋介)
Photo By スポニチ

 最速152キロ左腕の享栄(愛知)東松快征(3年)が大阪桐蔭(大阪)との練習試合に登板し、5回2安打無失点に抑えた。

 愛知享栄学園110周年記念事業として、高校の練習試合では異例と言えるバンテリンドームで開催された一戦。プロ野球の本拠地特有の硬いマウンドに慣れず、2回途中から左ふくらはぎをつった状態での投球を強いられた。それでも在校生の大声援を味方につけ、最速147キロを計測した直球を軸に計6奪三振。二塁すら踏ませなかった。

 「先週ぐらいから直球がシュート回転していて、初めて直球で悩んでいた。不安だったが球場に入るとワクワクして、キャッチボールやブルペンで感覚が戻った。途中で足がつったり、直球の出来もまだまだだけど、悪いなりに日本一の相手を抑えられたことは自信になりました」

 今秋ドラフト1位候補に挙がり、NPB11球団28人のスカウトが視察に訪れた。阪神・畑山俊二統括スカウトら多くの編成幹部が熱視線を送る中、ヤクルトの小川淳司GMが「腕の振りがいい。直球もいいし、変化球にも切れがある。将来性があり、非常に楽しみ」と話せば、巨人・水野雄仁スカウト部長も「素晴らしい。直球と変化球のコンビネーションで組み立てられるいい投手」と高評価した。

 ◇東松 快征(とうまつ・かいせい)2005年(平17)4月29日生まれ、愛知県東海市出身の18歳。加木屋小1年から加木屋クラブで野球を始め、加木屋中では東海中央ボーイズに所属。享栄では1年秋からベンチ入りし、2年夏から背番号1。50メートル走6秒1、遠投120メートル。1メートル78、89キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月1日のニュース