エンゼルス・大谷 前日死球何の5試合ぶり13号 得意の6月を前にギアチェンジ

[ 2023年6月1日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3-7ホワイトソックス ( 2023年5月30日    シカゴ )

<ホワイトソックス・エンゼルス>4回、13号ソロを放つ大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は30日(日本時間31日)、ホワイトソックス戦に「3番・DH」で出場し、メジャー通算140号となる5試合ぶりの13号ソロを放った。右膝下に今季初死球を受けた29日から一夜明け、不安を一蹴。直近5試合は20打数2安打と不振だったが、月別最高の月間打率・314、28本塁打を残す6月へ向け上昇気配だ。

 敵地のファンもどよめいた。大谷がバックスクリーンに運んだ13号ソロは、今季自身2番目に長い滞空時間6・2秒、同3番目の飛距離435フィート(約132・6メートル)の特大弾。投手別で2番目に多い3本目の被弾となった右腕ジオリトは「もっと高めを狙っていたのに力強く振らせてしまった」と悔しがった。

 1―1の4回。ジオリトの94・2マイル(約152キロ)高め直球を捉えた。ベンチでは12号の時と同様に、同僚左腕サンドバルに兜(かぶと)を渡し「ハイ、チーズ!」とカメラマンのように構えるパフォーマンスで歓喜。29日には、右膝下に今季初死球を受けてもん絶したが、不安を一蹴した。

 試合前まで直近20打席で18打数1安打、打率・056、7三振。高めの直球に振り遅れ、ボール球に手を出す悪循環が続いていた。一時勝ち越しの一発も、その後逆転を許し試合には敗れたが、フィル・ネビン監督は「彼も人間。誰にでもこういうこと(不振)は起こる。今日はいいものを見せた」と復調を感じ取った様子だった。

 投手として次回先発は、予定通り中5日で6月2日(日本時間3日)の敵地アストロズ戦に決定。メジャー6年目で、6月は月別最高の打率・314、28本塁打で、21年には月間MVPも受賞した。好相性の夏場に向けて、大谷のギアが上がる。(笹田幸嗣通信員)

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