中日、ブライトで最下位脱出 「ここで打てば決められるという思いで」7回に“覚醒予感”の満塁一掃三塁打

[ 2023年6月1日 06:00 ]

交流戦   中日7―1ソフトバンク ( 2023年5月31日    ペイペイD )

<ソ・中>7回、3点適時三塁打を放つブライト(撮影・岡田 丈靖)
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 中日を4月21日以来40日ぶりの最下位脱出に導いたのは、2年目のブライトだった。

 「ここで打てば試合を決められるという、そういう思いでした」
 1点を勝ち越した7回。なお2死満塁で左腕・田浦の外角低め145キロを巧打した。右翼フェンス直撃の走者一掃三塁打で勝利を決定づけた。

 ガーナ人の父を持ち、陽気に見えても内面は超真面目。前夜の敗戦後は福岡市内の焼き肉店に細川と訪れ、「僕のミスです。迷惑をかけてしまった」と漏らした。2回に甲斐の飛球を取り損ねて左翼フェンス直撃の適時打を許した場面についてだった。自らのミスが大量失点を招いた責任を感じ、悔しかった。“ミスを取り返す――”。そんな思いが、こもった一振りだった。

 前夜のプロ初打点&初猛打賞に続く2安打3打点。「去年からずっと同世代の活躍を悔しい思いで見てきた。続けてこそ…だと思う。これを続けられるように」。21年ドラフト1位が覚醒の予感だ。(湯澤 涼)

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