ロッテ・朗希VSオリックス・由伸 世界一支えた2人が14日、ついに初対決へ!

[ 2023年4月11日 05:00 ]

オリックスの山本(左)とロッテの佐々木朗
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 ロッテ・佐々木朗希投手(21)の次回先発が、14日のオリックス戦(ZOZOマリン)に決まった。ローテーション通りなら山本由伸投手(24)の先発が有力で、初めての投げ合いが実現する可能性がある。ともに侍ジャパンの先発の柱としてWBCでの14年ぶりの世界一奪回に貢献。準決勝のメキシコ戦では、佐々木朗―山本のリレーでサヨナラ勝利に導いた2人のマッチアップに注目が集まる。

 最速165キロの「令和の怪物」と、2年連続投手4冠の「絶対エース」。さらに侍の柱の2人が、初めて投げ合う可能性が浮上した。

 吉井監督は、今季初登板だった6日の日本ハム戦で6回1安打無失点、11奪三振で初勝利した佐々木朗の次回登板を「中7日で」と明言。そのマウンドは、14日のオリックス戦になる。相手は同じ6日に6回2安打無失点で今季初勝利を挙げた山本となる可能性が高い。昨年は1日違いで3度の対戦“ニアミス”があっただけに、ファン待望の初対戦に期待がかかる。

 昨年12月、2人は「Amazon Prime Video」のWBC企画で一緒に渡米。決勝の舞台となった米マイアミのローンデポ・パークを訪れ、ビーチではバーベキューを楽しむなど親交を深めた。対談では「お互いのここがうらやましい」との質問に山本が「めちゃくちゃ三振を取るところ」と答えると、佐々木朗は「いやもう(山本が)奪三振王ですから」と苦笑い。「何をやっても一級品。隙がないところは今までの投手で一番かも」と先輩右腕をリスペクトしていた。

 対決よりも先に2人のリレーが実現した。WBCではメキシコとの準決勝で、佐々木朗が先発し4回3失点。2番手で後を継いだ山本が3回1/32失点も、サヨナラ勝利につなげた。サヨナラ打を放ったヤクルト・村上には、2人で大きなタンクを持ってスポーツドリンクを仲良く浴びせて祝福した仲だ。

 昨季、佐々木朗は4月10日の完全試合を含めてオリックス戦は4試合で3勝1敗、防御率1・20。山本もロッテ戦は6試合で5勝0敗、防御率1・53だった。吉井監督は佐々木朗の球数について「前回(80球)より多く」と説明。対決が実現すれば、終盤まで見応えのある「世紀のマッチアップ」となるのは間違いない。(大内 辰祐)

 ▽佐々木朗と山本の23年WBC 1次ラウンドでは佐々木朗が3戦目だった3月11日のチェコ戦(東京ドーム)で先発し、3回2/3を2安打1失点(自責0)毎回の8奪三振で1位突破決定に貢献。米国での準決勝メキシコ戦も先発し、4回5安打3失点だった。山本は1次R4戦目の同12日のオーストラリア戦で先発し、4回1安打無失点で毎回の8奪三振。準決勝メキシコ戦は佐々木朗の後を受け、5回から3回1/3を3安打2失点4奪三振。計7回1/3で12奪三振は、M・ロメロ(キューバ)に次ぐ大会2位だった。

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2023年4月11日のニュース