鬼門突破へ!広島・九里は中日お得意さまの心強いデータ 新井監督期待の遠藤は中5日で第2戦へ

[ 2023年4月11日 05:01 ]

広島・九里
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 広島は10日、きょう11日からの敵地での中日2連戦を前に、マツダスタジアムで投手練習を行った。チームは目下4連勝中で、勝率・500。貯金生活突入へ向け、初戦の先発を九里亜蓮投手(31)に託し、あす12日の2戦目は前回登板から中5日の登板間隔で遠藤淳志投手(24)を投入する予定となった。バンテリンドームは昨季セ・リーグ他球団本拠地球場別で、最も勝率が低かった“鬼門”とも言える舞台。その突破へ、右腕2人の躍動に期待をかける。

 チームは4連勝中と上昇気配が漂う。ただきょう11日からの相手・中日には昨季10勝15敗と負け越し。特に敵地バンテリンドームでは4勝8敗と同一リーグの他球団本拠地球場では最低の勝率・333にとどまった。目下の勢いを維持、加速させるには“鬼門”突破が不可欠。それをこじ開けるカギを握るのは、2人の先発右腕だ。

 先陣を切る九里は、好相性を味方に付け、勝利を期す。

 「先のことを考えてもあまり意味がないと思うので、一つずつアウトを取っていけるようにやっていきたい。あれこれ考えずに、まずは自分の投球が表現できればいいと思う」

 自然体で向かう。九里には、そうできる理由がある。中日には21年5月8日から8試合登板で負けなしの4連勝中。お得意さまとの対戦だからこそ余念を挟むことなく、泰然自若の投球で臨む構えだ。

 前回4日の阪神戦は6与四球など制球に苦しみ、4回1/3を4失点(自責2)で降板。勝敗こそ付かなかったものの「走者をためて自分で苦しくしてしまった。そういうところは繰り返さないように」と反省する。登板後には藤井ヘッドコーチから捕手、打者双方の目線から助言を受けており、今回はひと味違う投球を目指す。

 そして2戦目は遠藤だ。新井監督からの期待を原動力とし、自身2連勝を誓った。

 「新井さんから“期待しているから(中5日で)投げさせる”と言われた。ここまで来たんだと、自分でも成長を感じる。しっかり期待に応えられたら」

 前回は当初、5日の阪神戦に先発予定だったが、雨天中止に伴って6日を託された。自身初のスライド登板にも動じず5回0/3を無失点と奮闘。降雨コールドでプロ初完封勝利を飾り、指揮官に就任初勝利を贈った。今回の中日2連戦でも先発6番手のアンダーソンではなく、中5日での抜てきを受けた。中日戦は今春オープン戦でも2試合登板で計8イニングを無失点と好相性。「自分の投球ができるかできないか。しっかり投げ切れればオープン戦のように抑えられると思う」と意気込む。

 上位進出への“登竜門”とも言える中日2連戦。右腕2人が、チームを勝利に導く。 (長谷川 凡記)

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2023年4月11日のニュース