【ダルビッシュと一問一答】今季初黒星も「いい球があった」7回は自ら続投選択「ここからステップアップ」

[ 2023年4月11日 13:27 ]

ナ・リーグ   パドレス0-5メッツ ( 2023年4月10日    ニューヨーク・シティ・フィールド )

<メッツ・パドレス>7回、降板し、ベンチから試合を見つめるダルビッシュ(撮影・光山 貴大)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)が10日(日本時間11日)、敵地シティ・フィールドでのメッツ戦に先発。6回1/3を6安打5失点で今季初黒星を喫した。チームも連勝が3で止まった。

 ダルビッシュは3回2死からニモに中前打、続くリンドアに死球を与え一、二塁のピンチを招くと、3番・マクニールに右翼線への適時三塁打を浴び2点を先制された。7回は先頭・キャナの左越え二塁打をきっかけに無死一、三塁からエスコバルの左犠飛でさらに失点。続くニドの内野安打で1死一、二塁とピンチを広げたところで降板となった。

 7回は不運にも泣いた。キャナの二塁打で無死二塁とすると、ギヨーメの三塁線へのバントがファウルになると思いきやラインギリギリで転がり内野安打に。さらに1死一塁からニドの放った打球も三塁線を転々…。ギヨーメのバントを再現するような打球がまたしてもライン上に転がる内野安打で一、二塁としたところで2番手・ヒルに後を託した。だが、ヒルがリンドアに2点二塁打を浴び、結果は6回1/3を5失点となった。

 試合後のダルビッシュの主な一問一答は以下の通り。

 ――今季2度目の登板、感触は悪くなかったのでは。
「いや、良かったですよ。真っ直ぐもいい球がいっぱいありましたし、全体的にすべての球でいい球があった。変化球、曲がり球もコントロールがわりとできていましたし、今日は良かったですね」

 ――3、7回の失点は不運もあった。
「3回、ニモは打ち取った打球が抜けたっていうところで、そこは仕方ないとして、リンドアは僕にはあまり合っていないバッターなのに、そこに死球を与えてしまったっていうのが僕の中で一番良くなかったです。マクニールは最初の打席でスイーパーでアウトになっていたので、多分それを狙っていたんでしょう。あそこはもうちょっと慎重にいってもよかったかなと思います。7回は2球、ライン際(の内野安打)があったので、それは仕方ないにしても、キャナは真っ直ぐのインコースにはすごく早くパッと(バットが)回るので、そこは一番気をつけているところだったのに、その前のカットボールを見逃されて、本人が一番打ちたいところに投げてしまったっていうのがミスでした」

 ――体調は戻っているか。
「そうですね、7回いけましたんで。今年はまだ1回も6イニングまで投げていなかったのに、そこを越えて7回も行けたので、体的にもこのぐらいは投げなきゃいけないよというところがわかっていました。またここからステップアップできたらいいなと思います」

 ――先発日は予定より1日早まったのか。
「前回の登板後に投手コーチに聞いたら、月曜日と言われました。ローテーション的に火曜日だと思ったんですけど、そこは多分監督が(決めた)」

 ――6回を92球で終えた時点で監督と話はあったのか。
「ありました。自分のところに来てくれて、“どうだ?”って言われました。基本的に僕は監督に“もう交代”って言われないと代わらないと決めているので、そういう時は“いけます”って言っているんですけど。それでもう1イニングいくことになりました」

 ――7回の2本の内野安打はこれまでの野球人生で見たことのないようなプレーか。
「あるはあるんですけど、たぶん。でも1イニングに2回っていうのはやっぱり経験したことがないんで。2つとも同じような感じの打球で、切れそうなやつが戻ってくるっていう。だからそれは向こうに運が向いていたのかなって思います」

――シャーザー投手とは過去に5回投げ合っている。味方の得点力など意識は。
「いや、しないですね。まったくそこはしないですけど、やっぱりシャーザーのピッチングを見られるっていうのは一般の方からするとなかなかの機会。それをこうやって実際に投げ合ったりするっていうところでいつも勉強にすごくなっています」

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2023年4月11日のニュース