【対談】大谷に村上…昔の選手と何が違う？　落合氏と田淵氏の共通の見解は？

対談を行った落合博満氏（左）と田淵幸一氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が11日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。YouTube開設1年がたち、新企画として対談企画「博満の部屋」をスタートした。その記念すべき第1回目は強打の捕手として鳴らした田淵幸一氏（76）を招いて対談が行われた。 【【動画】対談企画「博満の部屋」第1弾は田淵幸一氏】

　7歳違いという2人は20数年ぶりの再会となった。対談は、落合氏が質問し、田淵氏が答えるという流れで進行した。落合氏は「俺の中ではね、プロ野球何百人、何千人っている中で、ただ一人なんですよ、ホームランバッターって認めてるのは。田淵さんだけなんだよ。天性のホームランバッター。あの打球の角度といい放物線といいね、あれは人にはまねできないものだから」と話すと、田淵氏は「頭の中にセンターから左（方向）しか俺は打たないっていう感じだから。左腕でボール拾って、左中間にもっていくっていうのが、俺は理想のホームランを打つ形だと思う。体重は右足に残して、右足で中心で打つんだっていうか。こっち(右足)がエンジンだとしたら、こっち(左足)は舵」となどと熱っぽく話した.

　プロ野球通算510本塁打の落合氏と、同474本塁打の田淵氏の打撃理論はさらに、現代の選手にまで及んだ。「今見たら、ホームランバッターなんか、大谷（翔平）しかり、村上（宗隆）しかり、我々には想像できない飛ばし屋がたくさん出てきたじゃない。オチ、どう思う、ああいうバッターを」と田淵氏。落合氏は「彼らは彼らなりに数字残してるからね。そのままでいいんじゃないかと思いますけどね」と話すと、田淵氏は「我々の時代の理論と今の理論はどう違うんや」とさらに突っ込んだ。

　落合氏は「まるっきり違う。今の人は理論を教えない。バッティング理論って、アッパースイング、レベルスイング、ダウンスイングね、この3つに分けられるんだけども、今、どっちかいえば、アメリカ的にアッパースイングの方が多いでしょ。それはどうなのかなって思うけども、数字残してるメンバーが、それで残してるんであれば、それはなんとも言い難い部分があるしね」と語った。

　その上で「肩が下がるアッパースイングはやっぱりダメよ」と田淵氏が話すと、落合氏も「肩と首が（一緒に）下がっちゃうからね」と同意していた。