落合博満氏と田淵幸一氏が20数年ぶり再会で対談 田淵氏のド直球質問も「辞めたのは殴られたから?」

[ 2023年4月11日 17:00 ]

対談を行った落合博満氏(左)と田淵幸一氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が11日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。YouTube開設1年がたち、新企画として対談企画「博満の部屋」をスタートした。その記念すべき第1回目は通算474本塁打で強打の捕手として鳴らした田淵幸一氏(76)を招いて対談が行われた。

 久々の対面となった2人だが、いきなり7歳年上の田淵氏が「落合と話せるっていうから昔話を。昨日寝れなかったよ、8時間しか」と先制口撃。すると落合氏も「8時間も寝りゃ十分じゃないですか。田淵さんのことを丸裸にしようかと思って」と応戦するスタートとなった。

 落合氏から、田淵氏に対して「小さい時から野球を?」の質問が飛ぶと、田淵氏は「小さい時、俺、虚弱体質で。自分は弱かったんだよ。病院によく入院したりね。ガリガリだったし。“もやし”ってよく言われてたけど。野球なんかやる雰囲気でも、何でもなかったよ」と意外な返答があった。

 すると、田淵氏が「俺、逆取材しようと思って、考えたんだよ」とカウンターの質問が飛ぶ。「東洋大学だろ?なんで辞めちゃったの?」。落合氏は「ケガ」と答えたが、田淵氏は「違う。先輩に殴られたから?」とさらに直球で噂話に切り込んだ。落合氏は「いや、1回も殴られてないの」と再度答えると、田淵氏は「噂では殴られて、先輩ぶっ飛ばして辞めちゃったとかっていう」とぶっちゃけたが「変な噂がたっちゃってね。でも、1回も殴られたことないの。東洋大学では」と打ち明けた。

 昭和の時代は、どの体育会でも上下関係が厳しく、体罰も当然のように行われていた。田淵氏も法大1年目の春から東京六大学で活躍したが、逆に1年生から出場していることで、先輩から厳しい目を向けられたという。それでも「逆に殴られた方が“この野郎”って思ったね」とし、落合氏の「殴られて辞めようとは思ったことなかった?」と問いかけにも「なかったね。意外と、そういうところの根性あったな。殴られても、“絶対に俺は負けねぇぞ”っていう」と話した。

 落合氏は東洋大を中退した。体罰も一つの理由だったとされており、そちらには「俺は殴られて“何でこんなとこにいなきゃいけないんだろう”と思って、高校の時から野球を辞めてたけどね」と話した。今の時代では考えられない昔話を惜しげもなく話していた。

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2023年4月11日のニュース