“左腕対策”ついに実った!阪神・近本 2年ぶり2番で初回3得点 対先発左腕の連敗「10」でストップ

[ 2022年8月28日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―1中日 ( 2022年8月27日    バンテリンD )

<中・神>初回無死一塁、近本は中前打を放つ(撮影・成瀬 徹)
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 苦心を重ねてきた「左腕対策」がついに実った。13日の対戦でも7回を無得点に抑えられた小笠原に対し、阪神・矢野監督は2番・近本、3番・ロハスの新打線で対抗。これが初回にいきなりつながり、中野からの3連打で先制すると、この回さらに2点を追加した。

 「(相手先発が)左、右で本当は変わらない方がいいとは思うんだけど、調子や、いろんなことを考えていけばそういうこともやっていかないと。いつも同じではなかなか点を取りにくいので、“これがいいだろう”と考えながらやっている」

 指揮官が狙いを説明した。基本布陣だった2番・島田、3番・近本では、中野から4番の佐藤輝まで4人連続で左打者。左腕相手にはどうしても苦しくなるケースがあり、近本を20年8月6日巨人戦以来2年ぶりの2番に上げて、両打ちのロハスを3番起用した。

 初回の攻撃は中野の三塁強襲安打に始まり、攻撃型2番の近本が中前打で一、三塁という絶好機を演出。右打席に入ったロハスが小笠原の初球真っすぐを左前にはじき返す鮮やかな先制劇だった。さらに、佐藤輝の三振後の1死一、二塁から大山が遊撃内野安打。近本が俊足を飛ばして二塁から生還した。

 「立ち上がりはどの投手もリズムに乗る前というところで、初回にいけたのは大きかった。先制したけど、輝が三振した後の(大山)悠輔の適時打の2点目は大きかった」

 2死一、三塁から山本の三塁適時内野安打で3点目。小笠原から奪ったのは初回の3点だけだったが、10連敗中だった対左腕先発の負の連鎖をついに止めた。「流れをつくれるような初回の攻撃ができた。そこは良かったと思うけど、中盤に、もう1点でもどこかで取らないと」と反省も忘れなかった指揮官。最後の最後までベストの形を模索しながら、目の前の勝利を全力でもぎ取るしかない。  (山添 晴治)

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2022年8月28日のニュース