ヤクルト“村神様”初5安打＆48号！　前日から9打席連続出塁で7打数連続安打

セ・リーグ   ヤクルト16―4DeNA （ 2022年8月27日    横浜 ）

＜D・ヤ＞8回、ソロを放つ村上（撮影・村上　大輔）
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　もう、手がつけられない。相手のファンさえも拍手を送った。ヤクルト4番・村上が夜空に豪快な打球音を響かせたのは8回。ダメ押し48号ソロを右中間席へ運び「少し高めの球でしたが、しっかり押し込めたし、風にも乗ってくれた」と振り返った。

　自身初の1試合5安打で4打点。初回に右前打し、3回は申告敬遠。4回1死一、二塁では初対戦だったガゼルマンの外角低めの変化球を右手一本で拾って右前へ適時打し「いいところを抜けた」と手を叩いた。続く2打席も右前に適時打。ラストは豪快弾で締めた。前日に史上最年少22歳6カ月での通算150号到達となった6回の46号3ランから9打席連続出塁で7打数連続安打。「何か一つスイッチが入ったんじゃないかなと」。2発を放った前日に漏らした言葉を現実とした。

　一気に打率を・337まで上昇させ、2位の中日・大島の同・323との差を広げた。本塁打、打点は独走しており、令和初の3冠王へ大きく前進した。シーズン59本塁打ペースで、日本人では02年の松井秀喜（巨人）以来の50本塁打以上、最多の王貞治（同）の55本塁打はもちろん、バレンティンのNPB最多60発も射程圏内だ。
　4番の豪打に高津監督も「好機で打点をしっかり取るのも彼の大きな仕事の一つ。チームに大きな影響のある打撃だった」と目を細める。「村神様」の御利益は、続きそうだ。

　≪球団記録は10打数≫村上は26日の第3打席から、2四球を挟み7打数連続安打で、9打席連続出塁。チームでは78年マニエルが10打席連続安打を達成した際の、10打数連続安打と10打席連続出塁がともに球団記録。連続打数安打はあと3、連続打席出塁は王手がかかった。プロ野球記録は連続打数安打が91年レイノルズ（大洋）、03年高橋由伸（巨）の11打数、連続打席出塁が13年広瀬純（広）の15打席。

　▼ヤクルト・オスナ（4回15号3ラン）米国で対戦したことのある投手なのでイメージはできていた。いいスイングができた。

　▼ヤクルト・内山壮（7回2号ソロ）2打席連続三振の後だったので少し修正して丁寧に打つことを心掛けた。

　▼ヤクルト・サンタナ（7回13号2ラン）最近思い通りの打撃ができていなかったが、久しぶりにいいスイングができた。