ソフトB 10年ぶりに食らったノーノーも、藤本監督は切り替え「ノーノーされたら5敗じゃない」

[ 2022年8月28日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0―2日本ハム ( 2022年8月27日    札幌D )

<日・ソ>ベンチで試合を見る藤本監督(撮影・高橋茂夫)
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 屈辱の敗戦…。ソフトバンクは27日、日本ハムの先発右腕・ポンセにノーヒットノーランを喫し、0―2で敗れた。コロナ禍で主力を欠いている打線が凡打の山を築き、球団としては2012年10月8日のオリックス戦以来10年ぶりの不名誉な敗戦となった。2位の西武も敗れたため首位は変わらず、藤本博史監督(58)は選手に切り替えを求めた。

 0―2の9回1死一塁、この試合28人目の打者は打率チームトップの今宮。ポンセのツーシームに遊ゴロ併殺に倒れ、最後までHランプをともすことができなかった。

 「ノーヒットノーランされようが、1敗は1敗。ノーノーされたら5敗じゃない。1敗は1敗で明日、切り替えていくしかない。以上」

 試合後、藤本監督は30秒足らずで会見を打ち切った。小久保2軍監督の引退試合だった12年10月8日のオリックス戦で西勇輝(現阪神)に喫して以来、球団10年ぶりの屈辱となった。

 7人の右打者が並んだ打線が手玉に取られた。1巡目は全右打者が150キロ前後の内角ツーシームに詰まらされ、グシャという鈍い音が響き続けた。2巡目以降は外に逃げるカットボールに苦しめられる。3回までは31球のうちわずか4球だったが、4回以降は82球中26球と急増。内角を意識した右打者は開きが早くなった。4回1死ではグラシアルが見逃し三振、デスパイネは遊ゴロ。ともに外角カットボールに踏み込めなかった。藤本監督は「内角にも投げてくるし、内を見せて外の感覚で来るので絞りにくいところがある」と警戒していたが、術中にはまってしまった。

 ポンセとは今季2度の対戦があり、前回19日は柳田の決勝打で土をつけた。5打数3安打と相性が良かった柳田、さらに4打数2安打と結果を出していた三森がともにコロナ禍で離脱中。この日はスタメン6人が初対戦だった。23日の楽天戦から前日まで全4試合で安打と好調だった野村大、谷川原、増田も音なし。指揮官が「3人とも難しい。(動く球の)投手はあまり好きじゃないという感じはする」と苦戦を予想していた通りになった。

 2位・西武が敗れたため首位は変わらなかった。残り30試合となり、28日は千賀の復帰戦。エースを援護し、悪夢を振り払う。 (福井 亮太)

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2022年8月28日のニュース