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広島・堂林 球団史上初の「1-0」代打決勝弾「狙い球を絞って打席に立てた」スタメン奪取へ大きな一撃

[ 2022年5月23日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1-0中日 ( 2022年5月22日    マツダ )

<広・中>6回、代打・堂林は左越えにソロ本塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 広島の堂林翔太内野手(30)が22日の中日戦で千金アーチを架けた。6回の先頭で代打に指名され、難敵・柳から左翼へ3号決勝弾。この1点を投手陣が守り抜き、6回零封のアンダーソンが2勝目、栗林が8個目のセーブで締めた。代打弾のみによる1-0の勝利は球団史上初。チームは今季4度目の同一カード3連勝を飾り、最高の形で24日からの交流戦に臨む。

 打球の行方を確認すると、堂林は一塁ベンチに向けて誇らしげに右手拳を突き上げた。2万9000人超で埋まった真っ赤なスタンド。耳に届く大声援が心地よい。アンダーソンにお立ち台で「I Love This Guy」と感謝されると、笑顔がはじけた。

 「柳投手にやられっ放しだったので、何とか出塁してつなごうという気持ちでした。本塁打という最高の結果になり、最高です!」

 6回先頭で助っ人右腕の代打に指名され、1ボールからの外寄りカットボールを強振。打球は左翼3階コンコース奥へ消えた。中京大中京の後輩・高橋宏から決勝弾を放ち、1-0勝利に貢献した4月29日の中日戦以来となる3号。再度の千金弾には伏線があった。

 「名古屋で立っていた分、球種や軌道はイメージできていた。今日の攻め方をベンチで見ていて、狙い球を絞って打席に立てた」

 対柳は今季2戦2敗で、戦前まで16イニング無得点。この日も5回までわずか1安打の惨状だった。堂林は天敵と5月1日に敵地で対戦。その打席が自身8年ぶり2本目の代打弾につながった。柳から今季3戦目22イニング目で挙げた初得点が決勝点。代打弾のみによる1-0の勝利は球団史上初だ。

 「連打が難しい状況だったので一発は本当に大きい。柳の球を敵地で見ているということで堂林を送った。期待に応えてくれた」。采配が的中した佐々岡監督は破顔一笑。今季4度目の同一カード3連勝で締め、交流戦に向けて「良い形で臨める。自信を持って臨みたい」と力を込めた。

 スタメン奪取を目指す堂林自身にも大きなアーチと言えそうだ。前述した中日戦など4月下旬から12試合連続で1番に起用されながら、ベンチ待機が増えつつあった近況。日替わりで野間や中村健、大盛らが参戦し、外野争いはし烈を極める。

 「もちろん、試合に出たい。現状は結果を出した選手が使われるので、また先発で使われるように準備していきたいと思います」

 華やかな舞台が似合う苦労人の30歳。交流戦で暴れるつもりだ。(江尾 卓也)

 《通算2本目の代打弾》堂林(広)が14年4月8日巨人戦以来通算2本目の代打アーチを放ち、チームの1-0勝利に貢献した。代打でスコア1-0の決勝本塁打は、49年藤本、07年矢野(ともに巨)に次ぎプロ野球史上3人目となり、広島では初めてだ。なお、代打に限らない堂林の1-0決勝弾は、12年4月24日阪神戦、今季4月29日中日戦に次ぎ3本目。チームで3本は衣笠祥雄の4本に次ぎ、山本浩二らに並ぶ2位タイ。シーズン2本は70年山本一義、89年アレンに並ぶ33年ぶり3人目の球団最多本数になった。

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