京都外大西・西村瑠伊斗 「毎朝300スイング」で培われた無限の可能性 プロ入り目指す二刀流

[ 2022年5月23日 18:17 ]

<京都外大西高>素振り専用の特大木刀を振り込む西村瑠伊斗(撮影・後藤 正志)
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 甲子園出場経験はなくても、あふれる魅力十分。全国的には無名だが気になる素材。津々浦々に存在するポテンシャル抜群の選手をYouTube「スポニチ ドラフトチャンネル」で紹介する「スポニチFocus」。第3回は京都外大西の西村瑠伊斗投手です。 京都外大西・西村瑠伊斗投手の動画はこちら

 投げては最速147キロ、打っても高校通算40本塁打以上(5月時点)。そんな逸材が、京都の実力校に雌伏している。中日・大野雄らを育てた上羽功晃監督が「今までの西高にはいないタイプ。今からどれだけ良い選手になっていくのかというのは本当に楽しみ」と惚れ込む投打二刀流・西村だ。

 投打両面で非凡なセンスと実力を持ち合わせ、好きな選手は当然「大谷選手です」。1メートル78、75キロと、体格こそ投打二刀流でメジャーを席巻するエンゼルス・大谷翔平よりも一回り以上小さいが、秘めたポテンシャル、可能性は無限大だ。

 洛南中では京都ポニーに所属し、3年時に日本代表選出。高校進学時には京都府内のほぼ全ての強豪校から誘いを受けたが、「自分の力で甲子園に連れて行きたい」と京都外大西を選んだ。2年夏はその目標まであと一歩に迫りながら、京都大会決勝で京都国際に敗北。同学年で今秋ドラフト候補に挙がる同校の森下瑠大を意識し、「バッティングでもピッチングでも上に行けたら」とさらなるレベルアップに取り組む。

 一応、バッティングの方が自信があります」と話すように、無駄な動きの少ないコンパクトなスイングから鋭い打球を連発する。その打撃を支える日課がある。それは登校後の午前8時前から取り組む「毎朝300スイング」だ。チームの主砲に代々、受け継がれ、「全身で振らないといけない」という通常より重い木製バットを振ることで、朝から全身を鍛える。

 目標は、もちろんプロ。「高校から行きたいです」と静かに、ハッキリと言い切った。

 ◇西村 瑠伊斗(にしむら・るいと)2004年(平16)7月1日、京都市南区出身。上鳥羽小2年から七条ファミリーズで野球を始め、市立洛南中では京都ポニー、京都外大西では1年夏から背番号10で出場。甲子園出場経験無し。50メートル走6.0秒、遠投120メートル、スイングスピード157キロ、身長178センチ、体重75キロ、右投げ左打ち。

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