【阪神・矢野監督語録】「負けたときは野次られることもあるけど、この1勝だけでもこんだけ喜んでくれる」

[ 2022年4月22日 22:31 ]

セ・リーグ   阪神6-0ヤクルト ( 2022年4月22日    神宮 )

<ヤ・神> ヤクルトに勝利し、ファンの声援に応える矢野監督 (撮影・平嶋 理子)
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 阪神は22日、先発したエース・青柳が19年4月29日の中日戦以来となる自身2度の完封勝利を挙げた。打撃陣では、大山が初回に先制の2点本塁打を放ち、7回には佐藤輝の適時打とロハスのダメ押し2ランも飛び出し、開幕から12まで伸びていたビジター連敗をストップさせた。

 以下は試合後の矢野監督との一問一答。

 ――青柳が快投。
 「振り返ってみれば初回が大きいなと。先制した中でピンチを迎えて粘ってくれたというのが、その後にもつながったし。その後はヤギらしくテンポ良く、特に後半になればなるほどゴロを打たすというね。もちろん大事なところで三振というのもあったけど。初回が大きかったんじゃないかな」

 ――6回の無死二塁を切り抜けたのも追加点につながった。
 「そうやね。やっぱり流れはあるし。それは関係していると思う」

 ――7、8、9回の3者凡退も簡単ではない。
 「まあね、ちょっと(ロハス)ジュニアのホームランで流れがまたこっちに来たところで、今言われたように簡単ではないんだけど、流れのまま疲れも出る中でより丁寧にというような感じでいけた。また、ちょっと緩いボールも使ったりとか、そういうところの青柳のバリエーションというか幅というか、そういうものは身についてきているからかなと思っています」

 ――この2試合はエースと呼べるような投球では。
 「まあ2試合でね、エースとは言われないんで。やっぱりシーズンが終わった時に去年最多勝を獲って、今年もヤギやったなとなれば。もちろんシーズン終わった時にエースと言ってもらえる、2試合ではエースになれないんで。でもそれに値するようなね。まあアイツも開幕に出遅れたっていうのは悔しい思いでやってくれてるし。投げていない時、ベンチでもめちゃくちゃ声出してバッター陣に声掛けてるんで。そういう姿もみんな感じ取ってるっていうのもあるし。そういうのもあいつの良さっていうか、いいところだと思います」

 ――初回に大山が先制弾。
 「あそこから結局、点が入らないっていうのが嫌な流れではあったけど。もちろん先制する中で、ツーアウトからテル(佐藤輝)が出てのホームランっていうのは大きかったし。結果的にホームランっていうのはジュニアのホームランもそうやし。もちろん輝のタイムリーも効果的だったんだけど、一気に流れを持ってくるというところでは2本のホームランっていうのは大きかったし。輝も内容がいい感じで、きょうのバッティング練習から良かったんでね」

 ――きのうの試合後に主軸に奮起を促していた。
 「まあまあやっぱりね、チカ(近本)も状態が上がってきていないし。もちろんその(主軸の)前にチカが出て中軸で還していくっていうのがウチの野球だと思う。まあ、でも一番還してほしいところで還してくれるというところは輝とか悠輔の状態を上げるとか、成長とかうちのチームに絶対に必要なことなんで。まあ、プロなんで、結果でしか示せないところがあるんで。そういうところも追い求めてやっていってくれていると思うので、引き続きもっともっと貪欲にいってくれたらいいなと思います」

 ――ビジターで苦しい試合が続いたが、きっかけになる勝利。
 「まあね、カードの頭でしっかりいい流れをヤギが作って、バッター陣もちょっとのっていけそうな部分も出つつあるような試合を作ってくれたし、今もね、神宮だけかな、こう球場の中を通ってね。もちろん負けたときは野次られることもあるけど、この1勝だけでもこんだけ喜んでくれるんやなと俺もそこは感じたし、またそういうところから、もちろん、俺らも諦めてるわけないし、ファンの人も諦めていないっていうのを俺も感じられたので。あそこを通るのはもちろん、負けたときは嫌なときもあるんだけど、こうやって勝つことですごく喜んでくれるというのを俺自身、改めて実感できたので。そういうところで元気もらえたんで。さっきのプロである以上というところでは、結果でしか示せないところがあるので。全員で勝つっていう、そういうところを見せていきたいなって改めて感じています」

 ――青柳は登板前に村上をいかに抑えるかと話していたが、バッテリーでうまく抑えたのでは。
 「そうやね。去年はだいぶやられているし、そういうところでこう、インコースも緩いボールも、そしてアウトコースも使いながら。いい打者なので。もちろん1つのボールや1つのコースで抑える打席もあるのかもしれないけど、最後のショートゴロもインコースでその前に三振させているとか、そういうのがあってこそだと思うので。本当にやろうとしてることが結果として結びついたことは自信にして欲しいし、きょうみたいに左をズラッと並べられることも青柳の時には、これからもあることなので。村上を抑えられたってところはヤギ自身、手応えを感じるようなアウトやったんちゃうかな」

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