西武エンス「オオキニ!」、中日ビシエドはうどん好き…外国人選手の活躍と日本文化の“関係”

[ 2022年4月22日 12:45 ]

西武のエンス
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 外国人選手のNPBでの活躍は、日本文化を受け入れることができるかが密接に関係している気がする。広島で愛されたエルドレッドは自転車通勤がたびたび目撃された。中日の4番・ビシエドの愛車はトヨタで、好物はうどんと聞く。

 今まで取材した中で「奇人(良い意味です)」だと思ったのは、美人妻の存在も注目された元巨人のマイコラス。神宮球場で囲み取材をした際、いきなり縦長のベンチの上に立った。理由は「明日のヒーローインタビューのつもりで話す」とのこと。椅子をお立ち台に見立て、高い位置から質問に答えた。感情をあらわにすることも多く、気にくわない質問があると「ネクストクエスチョン!」と回答を拒否された。

 15年から3年間で計31勝を挙げて成功し、18年にメジャー復帰したが、日本文化は好きな様子だった。日本滞在中に買いたい物を「日本刀」と言い、どうすれば購入できるか本気で聞かれた。地方球場で登板する際は、同地にある古い城にも興味津々だった。NPBの交流戦の試合数を増やした方がいい、と熱弁したこともあった。

 今季西武に加入した最速156キロ左腕のエンスも、文化に溶け込もうとしている。京セラドームでの取材後は、報道陣に自ら「オオキニ!」とあいさつしておどろかせた。関西出身のチームメイトから教わったそうで、たこ焼きを食べてから大阪入りしたという。

 今季も各球団に新外国人選手が加入し、活躍している。シーズン終了時どんな成績を残しているか。(記者コラム・神田 佑)

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2022年4月22日のニュース