千賀がモイネロがまさか打たれるなんて…ソフトバンク痛恨サヨナラ負け

[ 2022年4月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2ー3オリックス ( 2022年4月21日    京セラD )

<オ・ソ>延長11回 2死二塁 紅林にサヨナラ適時打を打たれたモイネロ(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは21日、今季初のサヨナラ負けを喫した。オリックス打戦を8回まで2安打で抑えていた先発の千賀滉大投手(29)が3年ぶりの完封勝利目前の9回、吉田正に痛恨の同点2点打。延長11回、リバン・モイネロ投手(26)が紅林にサヨナラ打を浴びた。ドラフト4位ルーキー、野村勇外野手(25)の中越えプロ1号2ランも“空砲”となり、チームは2カード連続の負け越しとなった。

 エースが、新守護神が…。まさかの結末の連続で、快勝ムードが暗転した。2―2の延長11回。マウンドには球威で押せるモイネロを送ったが、オリックスの執念に屈した。

 1死で福田に中前打を許し2死二塁で紅林に初球151キロ直球を左前に運ばれて、今季初のサヨナラ負け。2夜連続の逆転負けに藤本監督は「悔しいね、もったいないね。エースで打たれたら仕方ないけどね」とうなだれた。

 2―0の9回。自身3年ぶりの完封勝利のゴール直前だった。8回まで2安打に抑え込んでいた先発の千賀が、主役になるはずだった。8回を投げ終えた時点で球数は100球。「全然、疲れていません。行かせてください」と完投を直訴。指揮官も了承し送り出したが、先頭から連打を浴びて1死後に四球。1死満塁で吉田正に右前に同点適時打。土壇場で完封劇も勝利投手の権利も消えた。

 「バランス良く投げることができ、9回に上がらない選択肢はなかった。9回で試合を終わらせることができなくて申し訳ない」。延長に突入も、打線はこれ以上の援護ができず、主役を相手に譲った。

 同点の延長10回2死二塁で甲斐は平野から空振り三振、同11回2死二、三塁で上林がビドルの変化球に見逃し三振。「得点圏であと1本。終盤の粘り、福田周平は追い込まれて何とか(している)。ああいう粘りが欲しいよね」。指揮官は、同点と逆転のチャンスメークをした相手の1番打者を称えていた。

 これで、手痛い2カード連続の負け越し。首位の楽天とは1・5ゲーム差に広がった。「打たれたら仕方ない。紅林は良く打った」。きょう22日から札幌で、開幕カード以来の日本ハム戦。野村勇のプロ1号、中谷の移籍初安打など明るい材料もある。指揮官は北の大地で仕切り直す。(井上 満夫)

続きを表示

2022年4月22日のニュース