亀山つとむ氏 攻守がかみ合わない阪神…投打ともに定石通りでは現状を打開できない

[ 2022年4月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5ー7DeNA ( 2022年4月21日    横浜 )

亀山つとむ氏

 【亀山つとむ 視点】投手が抑えれば点を取れず、点を取った試合で今度は投手が打たれた。かみ合わない。2度目の逆転を許した5回、左の代打が出てきたところで左投手に継投する手はあった。当初からブルペンデー。先攻側は駒を残さないといけないし、競り合いで延長12回までを考えるのは定石だ。ただ、いまの状況は定石通りでは打開できない。つぎ込んでいって最後に足りなくなったら仕方がない…という割り切りも必要だった。

 攻撃でも同じ。ベンチが責任を取る形で選手を動かしてほしい。2回の1死一塁。次は投手で普通なら自重の場面でフルカウントから一塁走者を走らせた。梅野の空振り三振と盗塁失敗で併殺。これでいい。好機拡大なら斎藤への代打策もあった中での作戦だと思う。ヒットエンドランなども仕掛け、打者に強制的にバットを振らせることも必要だろう。待っているだけでは扉は開かない。

 普段は試合に出ていない熊谷、山本、小野寺が結果を出した。常時グラウンドに立っている選手には感じるものがあったと思いたい。近本、大山、佐藤輝ら外せない主軸を除けば、今回の3人のようにファイティングポーズを崩さない選手をどんどん起用し、試合を動かしてほしい。 

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2022年4月22日のニュース