オリックス・紅林 サヨナラ打ぁ~ チルドレン躍動に中嶋監督が愛のキック

[ 2022年4月22日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3ー2ソフトバンク ( 2022年4月21日    京セラD )

<オ・ソ>延長11回 2死二塁 サヨナラ適時打を放った紅林(左)に“手荒い”祝福をする中嶋監督(撮影・成瀬 徹)
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 “中嶋チルドレン”が一振りで決めた。ドラマは延長11回だった。安打と犠打などで2死二塁をつくると、オリックス・紅林がモイネロの初球、内角低めの151キロ直球を左前にはじき返した。自身初のサヨナラ打だ。

 「カード初戦(19日は)僕の失策で落として由伸さんの連勝記録を止めてしまったので、何とか取り返したいと思っていました」。自らの失策から2点を失い、山本のシーズン連勝記録を18で止めてしまった敗戦の悔しさを晴らす一打だった。

 正遊撃手として拙守が重なっても辛抱強く起用してくれた中嶋監督にも応えた形。ベンチ前で指揮官からジョーク交じりに、お尻を蹴り上げられる手荒い祝福を受け、「試合中にミス(5回の悪送球)がいろいろあったので、また怒られると思います…」と苦笑した。

 お膳立ては頼れる主砲の吉田正だ。千賀の前に沈黙し敗色濃厚だった0―2の9回1死満塁で、右前へ同点2点打。「みんなでつないだチャンスでしたし、いいところを抜けてくれてよかったです」。チームの今季初となるサヨナラ勝利を呼び込んだ。

 2カード連続勝ち越しとし、単独3位に浮上した。チーム打率・192は依然として両リーグワーストだが、この劇勝が上昇曲線への分岐点となりそうだ。(湯澤 涼)

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