ロッテ・朗希 次回先発でオリ・由伸と初対決も、剛腕対決にメジャースカウト集結か

[ 2022年4月5日 05:30 ]

ロッテ・佐々木朗
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 ロッテ・佐々木朗希投手(20)が次回先発となる10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で、昨年沢村賞に輝いた山本由伸投手(23)と初めて投げ合う可能性が4日、浮上した。3日の西武戦で本拠地初勝利を飾ったばかりだが、次回も「サンデー朗希」として中6日で先発する方針。一方で、昨季から17連勝中の日本最強右腕は中7日が有力となっている。運命に導かれるような夢の剛腕対決に注目が集まる。

 ロッテナインは5日からの日本ハム戦(札幌ドーム)に備えて、札幌入りしたが、遠征メンバーに佐々木朗の姿はなかった。2軍施設があるさいたま市内の浦和に残り、次回登板に向けた調整を図る。

 今季2試合目の登板だった前日3日は、8回3安打1失点、毎回の13奪三振の快投。プロ3年目で本拠地初勝利を飾り、直球の平均球速は159・6キロをマークした。99球で完投も狙えたが8回で降板。井口監督は「一年間、しっかりと先発で回ってもらうことが最優先」と説明し「今のところは、日曜の予定にしています」と「サンデー朗希」の継続を明言。次回登板は10日のオリックス戦になる方針を示した。

 注目は投げ合う相手だ。3月25日の西武戦で開幕投手を務めた山本が有力。本来の中6日ローテーションであればこれだけ早く、対戦が実現することはなかった。だが、山本は疲労などを考慮し2試合目は中7日で2日の日本ハム戦に登板。次回も2回連続で中7日での登板が検討されている。

 実現すれば2人の投げ合いは初めて。球団新記録となる18連勝を懸けた昨季王者の絶対エース。17連勝を挙げた直後に「一気に20何連勝とかいくわけではない。一つずつ、一日一日を大切にして頑張る」としていた右腕に、今一番勢いのある「令和の怪物」が立ち向かう。春季キャンプ中にはパ・リーグ球団のスコアラーが「佐々木朗希が山本由伸と最多勝を争える唯一の存在になる」と予言。日本だけでなく、メジャー球団のスカウトが集結する可能性もある。

 日本最高峰の投げ合い。23年開催予定のWBCでは、侍ジャパンの「Wエース」候補に挙がる。「たくさんのファンの前で投げると凄く力になる。その中でいい投球をできるようにと思っている」というホームのアドバンテージを生かし、「令和の怪物」が絶対エースに挑む。(横市 勇)

 【主な名投手の投げ合い】

 ☆稲尾和久(西鉄)VS杉浦忠(南海) 先発、中継ぎ含め同じ試合での登板は58~69年に60試合。先発では17試合で稲尾が7勝6敗、杉浦が5勝7敗。

 ☆江川卓(巨人)VS平松政次(大洋) 先発での投げ合いは9度。江川が2完封を含む5勝2敗。巨人戦歴代2位51勝の平松は1勝5敗。

 ☆松坂大輔(西武)VS斉藤和巳(ダイエー・ソフトバンク) 公式戦では9試合で松坂3勝5敗、斉藤6勝3敗。06年10月7日のプレーオフ第1S第1戦は、斉藤が8回4安打1失点、松坂も9回6安打無失点13奪三振で西武が1―0勝利。

 ☆ダルビッシュ有(日本ハム)VS田中将大(楽天) 先発で4度対戦。ダルビッシュが2勝1敗、田中が1勝3敗だった。

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2022年4月5日のニュース