3年ぶりの広陵は逸材の宝庫 1年生4番・真鍋、143キロ右腕・森山、高校14発の内海を軸に頂点狙う

[ 2022年1月29日 05:30 ]

選抜出場が決まり、ジャンプして喜ぶ広陵ナイン(撮影・河合 洋介)
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 第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が28日、オンラインで開催され、広陵(広島)が3年ぶり25度目の出場を決めた。最速143キロ右腕の森山陽一朗(2年)、高校通算14本塁打の内海優太(2年)の「プロ注目コンビ」を軸に頂点をうかがう。

 逸材は来秋ドラフト候補の1年生4番・真鍋慧(けいた)だけではない。広陵は選手層の厚さによって昨年の明治神宮大会で準優勝までたどり着いた。その中心には高校通算14本塁打の内海優太(2年)と、最速143キロ右腕の森山陽一朗(2年)のプロ注目コンビがいる。

 内海は、同じ左打者の真鍋と3、4番を形成している。真鍋が入学するまでは4番も担っていたものの「打順を気にしたことはないし、次の真鍋につなぐイメージです」と自身の役割に集中。それでも「(真鍋は)2年生を鼓舞してくれる存在。負けてはいられない」と先輩としての意地が成長を後押しする。

 明治神宮大会では、明秀学園日立との準々決勝で放った本塁打が高校の部通算300号となった強運の持ち主でもある。「いい場面で一本を出したい」と甲子園でも勝負強さを発揮するつもりだ。

 エース右腕の森山は、いまが伸び盛りである。1年冬に右肩じん帯を損傷。昨秋の広島大会までは背番号20だった。その後の中国大会で背番号1に昇格し、明治神宮大会でもフル回転。今冬は連日100球前後の投げ込みを行うなど患部の状態は万全で「球の切れや強さが確実に上がってきている」と最速更新に向けて手応え十分だ。

 投手陣について問われた中井哲之監督は不敵な笑みを浮かべた。「森山より球の強い松林がエースになってもおかしくないですよ」。明治神宮大会で146キロを計測した松林幸紀(2年)が森山の背番号1を狙っているという。この分厚すぎる布陣で昨秋に一歩届かなかった日本一に挑む。(河合 洋介)

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