大阪桐蔭が横浜以来の「4冠」へ まずはPL超えの4度目選抜制覇に挑む

[ 2022年1月29日 05:30 ]

センバツ出場を決めた大阪桐蔭ナイン(撮影・平嶋 理子)
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 第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が28日、オンラインで開催され、32校が選出された。昨秋の明治神宮大会王者で、97~98年横浜以来の「4冠」を目指す大阪桐蔭は、PL学園を抜く4度目の選抜制覇に挑む。

 横浜以来、史上2校目の4冠へ向け、昨秋覇者に慢心はない。大阪桐蔭の星子天真主将(2年)は吉報にも表情を緩めることなく、きっぱり言い切った。

 「日本一を常に目指してやっているので、目の前の一試合一試合をどれだけ全員で戦えるか。秋の時点で日本一になっただけ。まだまだ気は抜けないですし、逆にここで勘違いしているようでは選抜で間違いなく負ける」

 昨秋は主に「3番・捕手」の松尾汐恩(2年)、最速145キロ左腕の前田悠伍(1年)の投打の軸を中心に他校を圧倒。初の神宮大会優勝に輝いた。今大会も優勝候補の筆頭だが、あくまで秋は秋。昨春選抜では同校初となる初戦敗退の屈辱も味わった。主将は「池田前主将(陵真=オリックス)からは“そこまで背負う必要はない”と言ってもらいましたが、自分たちとしては背負って戦いたい」と“リベンジ”へ燃えている。

 大阪桐蔭の選抜優勝回数は史上3位タイの3。かつて常勝軍団として君臨したPL学園と並び、大阪ではトップだ。西谷浩一監督の選抜優勝回数もPL学園・中村順司監督らと並んで1位タイの3。頂点に立てば単独トップとなる。4冠へ向け、まずは「PL超え」となる4度目制覇に挑む。指揮官は「僕が…というのはない」と話すが、日本一だけは譲れない。「昨年、甲子園で勝てなかったので、やり返したい。それだけです」。思いは選手たちと同じだ。

 今大会は前田以外にも花巻東・佐々木麟太郎ら1年生に注目選手が多くそろう。佐々木に関しては昨秋の対戦こそなかったが、神宮大会でチェック。指揮官は「上級生でもすごいなと思うが、まだ1年生。末恐ろしい選手になるんじゃないか」と警戒を強めるが、もちろん打たせるつもりはない。聖地での勝利に飢えた西の横綱が、4年ぶり4度目の「2冠目」へ一直線に突き進む。(北野 将市)

 ▼中日・平田 甲子園という大舞台でも、自分たちの力を最大限に発揮できるように頑張ってください。

 ▼中日・根尾 神宮大会も優勝しているので、春の甲子園も、夏の甲子園も優勝できるように頑張ってください。

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