東洋大姫路 大会後に勇退の藤田監督に誓った「花道」、森「感謝の気持ちでいっぱい。ベスト8に」

[ 2022年1月29日 05:30 ]

センバツ出場32校決定

選抜出場が決まり、帽子を投げ喜ぶ東洋大姫路の選手たち(撮影・亀井 直樹)
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 3月いっぱいで勇退する東洋大姫路・藤田明彦監督は、選手たちを前に呼びかけた。

 「おめでとう!やっと甲子園に帰れる。よくやってくれた。本当にありがとう…。新たな歴史のページを開いてくれた。今度は“勝つ”という文字を書き込んでほしい」

 14年ぶりに届いた8度目の吉報。同校で指揮を執り通算20年目となるベテラン監督は途中、言葉を詰まらせながらナインを称えた。

 甲子園への原点は、昨年8月15日だった。藤田監督が翌春限りでの退任を選手に通達。「驚きました」と振り返る岡部虎尉主将(2年)は翌日の練習前に開いた緊急ミーティングで仲間を鼓舞した。

 「監督さんが最後になる。甲子園で指揮を執ってもらおう」

 新チーム結成後、今ひとつ状態の上がってこなかったチームは、ここから結束した。藤田監督に聖地で花道を飾ってもらうことをモチベーションとし、快進撃が始まった。兵庫大会3回戦では優勝候補の報徳学園を1―0で撃破。県3位で近畿大会出場を決めると、昨夏の甲子園準優勝校・智弁学園を破って8強入り。準々決勝で敗れた大阪桐蔭が明治神宮大会で優勝したことで、近畿の7校目に滑り込んだ。名門復活の立役者となった森健人投手(2年)は言う。

 「あのミーティングから一つにまとまった。監督さんには感謝の気持ちでいっぱい。ベスト8には行きたい」

 最速140キロ超えの直球とカーブを織り交ぜた緩急が武器。指揮官から仕込まれた投球術で、一日でも長い春を過ごす。(森田 尚忠)

 《三牧部長も退任へ》長年にわたって藤田監督を支えた三牧一雅部長も、3月いっぱいで退任する。「低迷期はあったが、気持ちまでは低迷しなかった。先輩たちが東洋の野球を必死になって守ってくれた。子どもたちには最高のプレゼントをもらいました」。31年間にわたり激務を務めてきただけに、春夏通算20度目の甲子園出場に感無量の様子。ファンの有志が作成したくす玉が割られるなど、グラウンドは歓喜に包まれた。

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