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花巻東の怪物1年・麟太郎が甲子園デビューへ 狙うは清原&松井の大会記録3発超え

[ 2022年1月29日 05:30 ]

書道部の応援メッセージを手に気合の入る佐々木麟(撮影・光山 貴大)
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 第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の選考委員会が28日、昨年に続きリモートで行われ、出場32校が決まった。4年ぶり4度目の出場となった花巻東(岩手)の高校通算50本塁打を誇る佐々木麟太郎内野手(1年)が、ついに聖地でデビューする。父である佐々木洋監督(46)と父子鷹で、東北勢初の日本一を目指す。組み合わせ抽選は3月4日に行われる。

 歓喜に沸く花巻東のグラウンドに雪と帽子が舞った。4年ぶり4度目の出場。注目度No・1の1年生スラッガー、佐々木麟は「とにかくうれしいという気持ち。センバツに向けて準備したい」と吉報を喜んだ。

 高校野球史上かつてないペースで本塁打を量産する「怪物」が、ついに甲子園のグラウンドに立つ。すでに高校通算50本塁打。日本ハム・清宮が早実時代に放った高校通算最多とされる111本塁打を更新するハイペースだが、万全の状態ではなかった。

 「胸郭出口症候群」で昨年12月に両肩を手術。中学2年時から腕や手にしびれがある中で、プレーを続けてきた。昨秋の神宮大会では「握ってすぐは大丈夫なんですけど、30秒くらいたってくると症状が出てきました」という状況でも必死にバットを振った。オフに入り将来を見据えて手術を決断。現在はリハビリ中で、キャッチボールや打撃練習は2月中旬に入ってから再開を目指す。回復次第では「ぶっつけ本番」で大会を迎える可能性もあるが、完治すれば手術前よりコンディションは良化する見込み。「体の状態がベストでいけるというのは、あまり経験がなかったこと。(自分に)期待してもいいかなと思います」とさらなる爆発を予感させた。

 幼少期から甲子園で父が指揮する花巻東に声援を送ってきた。菊池雄星(マリナーズからFA)がエースだった09年春の準優勝時も現地で観戦。「雄星さんの代を見て野球を極めたいと思った。(エンゼルス・大谷)翔平さんも含めて影響を受けました」。ようやく立つ同じ舞台。佐々木監督も「2009年の記録を超えるように頑張りたい」と東北勢初の日本一を誓った。

 昨秋の明治神宮大会では、2本塁打で衝撃の全国デビュー。センバツでは清原和博(PL学園)、松井秀喜(星稜)らが持つ1大会3本塁打の大会記録更新に期待がかかる。

 メジャーで活躍するOB・菊池、大谷を擁しても果たせなかった全国制覇。「小さい頃から花巻東のユニホームを着て日本一になることをイメージしてきました」。東北から現れた新たな“怪物”佐々木麟が「岩手から日本一」の悲願達成を狙う。(柳内 遼平)

 ◇佐々木 麟太郎(ささき・りんたろう)2005年(平17)4月18日生まれ、岩手県出身の16歳。幼少時から「江釣子スポーツ少年団」で野球を始め、江釣子中では金ケ崎リトルシニアに所属。花巻東では1年春からベンチ入り。1メートル84、114キロ。右投げ左打ち。

 ▽清原和博と松井秀喜の1大会3本塁打 清原(PL学園)は2年春に84年大会に出場。砂川北(北海道)との1回戦で初回に左越えソロ。2回戦の京都西戦では6回に左越えソロ、8回に中越え2ランを放った。松井(星稜)は3年春に92年大会に出場し、1回戦の宮古(岩手)戦の3回に中越え3ランを放ち、5回にも中越え3ラン。2回戦の堀越(東京)戦では8回に2ランを放った。

 ▽胸郭出口症候群 腕を上げる際、神経や血管が圧迫され、手がしびれたり、力が入りにくくなったりする病気。神経や血管は「胸郭出口」と呼ばれる首と胸の間にある狭い空間を通っているため、圧迫されることで症状が出る。レッドソックスなどで投手として活躍したジョシュ・ベケットらが手術を受けた。

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