江夏豊さん「打てなかったのは王さんだけ」 入団1年目は全く曲がらなかったカーブ磨いて伝説の投手に

[ 2022年1月17日 17:42 ]

江夏豊氏
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 NPB記録のシーズン401奪三振などで知られる伝説の大投手で、野球解説者の江夏豊さん(73)が16日に放送されたTBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(60)を相手に現役時代の思い出を語った。

 江夏さんがスタジオに登場するなり、石橋が「すごいですよね。通算成績なんて206勝、193セーブ、2987奪三振。最多勝2回、最多奪三振6回、最優秀救援、最多セーブ6回、最優秀防御率、最優秀投手、ベストナイン、沢村賞、MVP2回、と。すっごいですよね…」とその輝かしい実績を紹介。続けて「だけど江夏さん、プロに入った1年目、カーブ投げれなかったんですよね?」とちゃめっ気たっぷりに話を振ると、江夏さんは「ね!」とあっさり認め、石橋の大笑いを誘った。

 そして、「まっすぐだけで1年目、押したんですよね?」と石橋に問われると「いや、あのね…。一応ね、曲がらないカーブを放ってました」と告白。「それ、チェンジアップみたいだったんですかね、じゃあ」と石橋に重ねて聞かれると「そのカーブを打てなかったのは王さんだけ」と通算868本塁打を誇る世界の本塁打王、王貞治の名前を出した。驚く石橋に対して江夏さんは「王さんがこのカーブに全くタイミングが合わなくて。投げると、ファウル打ったり、空振りしたり。お互いに現役終わってから王さんに聞いたんですよ。『なんで王さん、僕のカーブ打てなかったの?』って。うはははー笑われて。『お前のカーブは曲がらんかったからな』、それだけ」と苦笑いまじりに告白した。

 石橋が「ミスターは?長嶋さんは?」と聞くと「ミスターはどんなボールも打つもん。あの人はなんにも考えない。マイペースな人だから」と笑った江夏さん。石橋に「じゃあ、その後にあのカーブというか、右打者の膝元にくっと曲がる…あれはどんどん磨いていって?」と言われると「そうね。やっぱり投げれば投げるほど、いま石橋さんが言われた通り、磨くというか、タイミングを覚えるというか。その結果が良ければ自信につながっていく。もう、その繰り返しですよね」と話し、石橋から「だから江夏さん、投げてるボールってまっすぐとほぼほぼカーブだけで現役全部…」と言われると「はい」と答え、再び石橋を「すっごいですよ…」と感心させていた。

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