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阪神・岩貞 馬原式で“7回の男”に名乗り! ケア&ウエートトレ学び1年間戦えるボディーつくる

[ 2022年1月17日 05:30 ]

自主トレを行う阪神・岩貞。右奥は元ソフトバンクの馬原孝浩氏(阪神タイガース提供)
Photo By 提供写真

 阪神の岩貞祐太投手(30)が16日、“馬原式”を力に「7回の男」に名乗りを上げた。福岡県内でソフトバンク・嘉弥真、中日・岩崎らと行っている合同自主トレを公開。オンライン取材に応じた左腕は、高校の先輩で現役時代はソフトバンクの守護神として通算182セーブを記録した馬原孝浩氏(40=火の国サラマンダーズ監督)に師事し、ケアやウエートトレーニングなどの指導を受けていることを明かし、逆襲へ確かな手応えを口にし、目標も60試合登板に上方修正した。

  逆襲への土台を固めつつある。岩貞の表情、言葉からにじむのは確かな自信と手応え。頼れる“先輩”の存在が、背中を押す。

 「トレーニングと治療と、自分自身でも体の変化を物凄く感じています」

 昨年12月から、引退後に「柔道整復師」と「鍼灸(しんきゅう)師」の国家試験に合格してトレーナーに転身した馬原氏に師事し、1月から始まった合同自主トレでも全面サポートを受けている。

 知識豊富なスペシャリストからは投球映像を見てもらった上で各部のストレッチなどのケア法を学ぶ毎日。現役時代、故障に苦しみ「ケアに没頭した」という同氏の経験を基にした“馬原式”を伝授され「(自分がやっていたことと)全部違うというか…教えていただいているところは全部新しいもので、自分に効いている。本当に効果的なものばかり」と深くうなずいた。

 昨年は疲労蓄積で年間を通してパフォーマンスを発揮できなかっただけに、長い1年を戦う上で、体のケアは必要不可欠。肩や股関節の可動域を広げる術(すべ)を会得し、すでに立ち投げでブルペン投球も開始している左腕は「ここ数年で一番肩の状態はいい」と絶好調を宣言した。

 今オフのテーマでもある筋力アップに関しても、ウエートトレーニングで馬原氏から密着指導を受けている。「知識のある方に教えてもらい、自分で納得しながらできている。シーズンでも継続しながら良い状態を長くキープできるように」。筋肉の出力、持久力を向上させ、尻すぼみしないボディーをつくり上げるつもりだ。

 46試合、防御率4・66に終わった昨季から中継ぎへ本格転向2年目となる今季。「そういう場所をやるために中継ぎに入ったと思っている。そういう気持ちをずっと持ってやっている」と現時点で空席の「7回の男」に名乗りを上げた。さらに、50試合としていた目標も馬原氏の「60試合以上」との期待を聞き「60試合投げたいと思う」と上方修正した。

 昨季まで5年連続50試合登板をクリアしている嘉弥真からも肩のつくり方や配球面で助言を受けるなど、収穫と学びの日々。リリーバーとしての才能を開花させる。(遠藤 礼)

《馬原氏も期待「同じ高校の後輩として頑張ってほしい」》
 プロの先輩、トレーナーとしてサポートする馬原氏は岩貞のポテンシャルに期待をかけた。「トレーニングをしていても先発でいける感じはある。一球一球の出力という意味でリリーフは毎日スタンバイする。精神的な負担はあるが、オフの間に出力を上げて強い体をつくるのは大事。僕もリリーフで長年やってきたし、アドバイスはしやすい」。熊本・必由館の後輩でもあり「数少ない後輩。一年でも長く、同じ高校の後輩として頑張ってほしい思いは強い」とエールを送った。

 ◇馬原 孝浩(まはら・たかひろ)1981年(昭56)12月8日生まれ、熊本県出身の40歳。熊本市立(現必由館)、九州共立大を経て03年のドラフト自由枠でダイエー(現ソフトバンク)入り。05年抑えに転向し、07年38セーブでタイトル獲得。06、09年のWBCで日本代表入りした。13年1月に寺原の人的補償でオリックス移籍。14年はセットアッパーでチームの2位に貢献した。15年限りで現役引退。通算成績は385試合で23勝31敗182セーブ47ホールド、防御率2・83。現在は九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズ監督。右投げ右打ち。

【阪神のブルペン事情】
 開幕前からブルペン陣には大きな穴があいている。阪神在籍2年で計67セーブを記録したスアレスが大リーグのパドレスに移籍したため昨季限りで退団。新守護神の筆頭候補は、新たに獲得したケラー(パイレーツ)だが、コロナ下のため現時点で来日は未定となっている。調整が遅れるようなら昨年までセットアッパーを務めた岩崎も有力候補。仮に8回から岩崎→ケラーの方程式が築かれるなら「7回の男」は空白となっており、大激戦。昨季、開幕時点では7回を任された岩貞はもちろん、馬場、小川、斎藤、小林と若手で経験を積んだ面々にも期待がかかる。

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