オリックス・由伸「途中から、もうちょっと点欲しいな、と思いながら」 お立ち台で本音、T-岡田も苦笑い

[ 2021年11月10日 20:48 ]

クライマックスシリーズ ファイナルS第1戦   オリックス1-0ロッテ ( 2021年11月10日    京セラD )

パCSファイナル<オ・ロ(1)>完封勝利を挙げ、T-岡田(左)とグータッチして喜ぶ山本(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 オリックスの山本由伸投手(23)が、10日の「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ(S)第1戦に先発し、4安打10奪三振の完封でオリックスに先勝をもたらした。リーグ優勝のアドバンテージ1勝分を含めて、オリックスはあと2勝で日本シリーズ進出が決まる。

 試合後、T-岡田とともにお立ち台に呼ばれた山本は「本当に勝ててうれしいです。本当にドキドキ、ドキドキでしたが、何とか勝ち切れてホッとしています」と率直な思いを語った。初回にT-岡田が先制打を放ち「初回に先制点を取ってもらえたので、とにかく守ろうと思った」と説明したが、その後は打線が追加点を奪えず、耐える展開に。これに山本は「途中から、もうちょっと点欲しいな、と思いながら」と笑いながら話すと、隣に立っていたT-岡田も苦笑いし、ファンは拍手喝采。「何とか勝ち切れてよかったです」と加えた。

 5月19日以来の対戦となったロッテ打線を相手に序盤は苦しんだ。「序盤は毎回ランナーを出して苦しい投球だった。何とかカーブで助けられたかなと思います」と、緩急を使ってリズムをつくると、4回の1死目からは18人連続アウトで試合終了まで1人の走者も許さなかった。完ぺきな投球で、投手4冠を達成した実力を発揮した。

 自身にとって、CSは初の舞台で「1つアドバンテージはあるんですが、この1勝は大事になる。絶対に勝ってやろうと思ってました」とこの一戦への思いを明かし、最後は「とにかく日本一。最後、日本一で終われるように全力で投げたいと思います」と、日本シリーズの快投も約束していた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年11月10日のニュース