日本ハム・新庄監督 積極的に技術指導 近距離ブルペン、右足ベース蹴り、風向き計算送球など

[ 2021年11月10日 05:30 ]

五十幡に守備指導する新庄監督(撮影・高橋茂夫)
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 前日は選手の動きを見守ることが多かった日本ハムの新庄監督が、視察2日目は積極的に技術指導を行った。野手のキャッチボールでは、卓球のボールをホップさせて投げるイメージを伝授。ベースランニングでは素早く体を切り返せるように右足でベースを蹴るように指示した。ケース打撃では五十幡、万波に外野で直接指導。万波が右犠飛で本塁に送球してセーフになった場面を例に挙げ「ドームなら本塁でアウト。野外なら三塁に投げなさい。風で球が曲がってセーフになる」と風向きまで計算した送球を求めた。

 打撃練習ではジャイアンツ時代の同僚バリー・ボンズが長距離砲ながらバットを短く持っていたのを例に挙げて脱力打法を勧めた。投手陣も初視察し、投球前に捕手を本塁前に座らせて短い距離を速いピッチで投げる練習法を伝授した。

 ≪今度は「白」“お色直し”は靴&キャップ≫新庄監督はアンダーアーマー社製の上下計2万5300円の白を基調としたジャージー姿で練習を視察した。午前中はナイキ社とファッションブランド「シュプリーム」がコラボした、入手困難な金色の「モアアップテンポ」を履いていたが、新品だったため「痛かった」。午後はジャージーは着替えず、履き慣れた白と赤のシューズとバンダナの上に帽子をかぶるスタイルに変えた。シューズについては「4足持ってきている」と明かした。

 ≪エンゼルス・大谷にエール「彼はこんなもんじゃない」≫新庄監督は、自身と同様に日本ハムに在籍したエンゼルス・大谷がア・リーグMVPの最終候補3人に入ったことに「素晴らしい。投げても打っても。まずはホームラン王争いに日本人がいるということ自体があり得ない」と絶賛した。新庄監督も01年から3年間、メジャーでプレーしたが「ボールが一回り大きくて飛ばない。それをあれだけ軽々と持っていく」と感心。「彼はこんなもんじゃない。74本。俺と一緒にやったバリー・ボンズの記録を抜いてほしい」とジャイアンツ時代の同僚が持つシーズン73本塁打の大リーグ記録の更新を期待した。

 ≪報道陣に差し入れ80人分≫新庄監督が報道陣にランチを差し入れた。おにぎり、サンドイッチ、飲み物を80人分用意。「BIG BOSSから報道の皆様へ」とのメッセージを添えた。取材対応の際に感謝されると「いえいえ、当然」と笑顔。ベースランニング競走の勝者7人に電動マッサージ機を各1台贈ったのに続き、視察2日目も「太っ腹」だった。

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