ロッテ・レアード オリックス・由伸撃ちだ!2戦2発の好相性「ミスショット仕留める」

[ 2021年11月10日 05:30 ]

フリー打撃を行うレアード(撮影・北條 貴史)
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 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)は、10日にセ、パ両リーグで開幕する。パは2位ロッテの4番ブランドン・レアード内野手(34)が、25年ぶりにリーグを制したオリックスの絶対的エース・山本由伸投手(23)の攻略を誓った。セは6年ぶりにリーグ優勝を果たしたヤクルトが、レギュラーシーズン3位から勝ち上がった巨人と対戦する。

 周囲の予想など関係ない。難攻不落と思われる山本との対戦だが、不思議なほど苦手なイメージがない。井口監督の言葉にも力がこもった。

 「(山本とは)対戦が前半しかないけど、うちは嫌なイメージを持っていない。しっかりといい形で入っていけると思う」

 シーズンを15連勝で締めくくったライバルの絶対エースだが、今季の対戦は4、5月に1試合ずつの2試合のみで1勝1敗。5月19日は打線が6回までに6点を奪った。その中でも、4番レアードは抜群の相性を誇る。2試合で5打数3安打、打率・600で、それぞれの試合で本塁打も放った。そんな助っ人は、まずは山本を褒め殺しで揺さぶった。

 「ホームランを打っているかもしれないが、彼はとても凄い投手で、今年の成績も凄いし、とても素晴らしいシーズンを送っていたからね」

 昨季は腰を手術し、ソフトバンクとのCS出場はならなかったが、今季は29本塁打、95打点といずれもリーグ2位の成績を残した。レアードは「由伸撃ち」のイメージも描いている。「明日は彼がミスショットしてくれることを願って、それをしっかり打ち返せるように頑張る。一発で仕留められるようにね」と自信を見せた。

 全体練習でも豪快なスイングで快音を響かせた。楽天とのCSファーストSでも初戦で左越え逆転2点打を放つなど、勝負強さを発揮。誰もが認める強敵が相手だからこそ、打ち崩すことで、チームは一気に勢いづく。

 「ここからは、我々がチャレンジャー。2位から1位をどうやってつぶすか。大きな束となっていきたい」。10年以来11年ぶりの日本シリーズ進出へ、井口監督の表情も不敵だった。(横市 勇)

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2021年11月10日のニュース