九州国際大付、センバツ当確!猛攻コールド4強 1年生4番・佐倉が会心弾「思い切りいこうと」

[ 2021年11月10日 05:30 ]

高校野球秋季九州大会準々決勝   九州国際大付13―0明豊(5回コールド) ( 2021年11月9日    鹿児島県 平和リース )

<九州国際大付・明豊>4回にソロ本塁打を放ち、ガッツポーズで喜ぶ九州国際大・佐倉
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 猛打爆発でセンバツ当確!九州国際大付(福岡1位)は今春センバツで準優勝した明豊(大分1位)に13―0の5回コールドで圧勝した。3回に6安打を集めて一挙7点を奪い、4回には1年生の4番・佐倉侠史朗内野手が右越えソロを放つなど、10安打13点と打線が爆発した。

 2011年以来のセンバツ出場へ、攻撃の手を緩めなかった。九州国際大付が8点リードで迎えた4回。1死から1年生ながら4番を任される佐倉が直球を引っ張った。高校通算6本目の右越えソロアーチ。1メートル83、106キロの巨体を揺らしながらダイヤモンドを1周し、一塁ベース付近で右手で力強くガッツポーズ。「フルカウントだったので思い切りいこうと思った。手応えは良かった」と声を弾ませた。

 7日の鹿児島城西との1回戦でチームは11安打を放ったが、佐倉は4打数無安打に終わった。「ホームランばかり狙っていた。低く強い打球を打とうと思った」。リードが1点だった3回には今大会初安打となる中前打を放った。すると打線がつながり、打者12人の猛攻で一挙7得点。2安打1本塁打と4番が目覚め、西武のヘッドコーチや楽天の編成部長などを歴任した楠城徹監督は「力んでいたから“いい加減”に振れと言った。(本塁打は)センター前が伏線になったね」と満足顔だった。

 佐倉には、刺激を受けているバッターがいる。今秋の東北大会で優勝した花巻東の佐々木麟太郎(1年)。1メートル83、117キロの大型内野手で、高校通算47発を誇る。「東の佐々木、西の佐倉と呼ばれるようにやっていきたい」と意気込んだ。

 今春センバツで準優勝した明豊に10安打13得点の圧勝。昨秋の九州大会で敗れた雪辱も果たした。来春センバツ出場に大きく前進したが、目標は優勝して明治神宮野球大会に出場することだ。楠城監督は「福岡の代表として勝ち続けたい」とさらなる高みを見据えた。(杉浦 友樹)

 ◇佐倉 侠史朗(さくら・きょうしろう)2005年(平17)11月3日生まれ、福岡県久留米市出身の16歳。小学1年で宮ノ陣フラワーズで野球を始める。中学時代は硬式の球道ベースボールクラブに在籍。高校では今春の九州大会からベンチ入りし、今秋にレギュラーを獲得。1メートル82、106キロ。右投げ左打ち。

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