コイキラーがまさか…阪神・秋山が3被弾を食らい7敗目「チームに申し訳ないですし、情けない」

[ 2021年10月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-4広島 ( 2021年10月17日    甲子園 )

<神・広22>3回、ベンチに戻る際に表情をゆがめる秋山(撮影・坂田 高浩)
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 右へ左へ、痛恨の一撃を食らった。阪神・秋山が3回1死から林に先制ソロを被弾。シュート回転で外角に流れていった真っすぐを逆方向の左翼へ先制ソロとされた。

 さらに2死からも宇草に落ちきらず真ん中高めに浮いたフォークボールを、今度は右翼へ放り込まれた。8番打者と1番打者。伏兵たちに1イニング2発は正直、効いた。

 そして4回1死、最も警戒していた4番・鈴木誠にも食らった。フルカウントからの7球目カーブを左中間へ。1ボールからの2球目に投げた時は外角低めに決まって見逃しストライクを奪ったが、真ん中高めは見逃してくれなかった。マウンドで、がっくりとうなだれる姿があった。

 「本当に大事な試合でこのようなピッチングをしてしまい、チームに申し訳ないですし、情けないです」

 5回3失点で7敗目。9月11日の広島戦で10勝目を挙げてから4度の登板で勝ち星がない。しかも広島戦は勝ち星の半分の5勝を挙げているが、3敗はいずれも鈴木誠に本塁打を許しているのが要因。「ホームランを打たれた試合で負けているので全力で抑えに行きたい」と話していたが、同じ結果をまた招いてしまった。

 運命の5連戦の初戦に送り出した矢野監督も、らしくない投球に首をひねった。「アキらしく粘るっていうのが特徴だけど、ボールがちょっと高かったように見えた」。8回にはアルカンタラも鈴木誠にソロを打たれて、甲子園での1試合4被弾は6月27日のDeNA戦以来、今季2度目。秋山も、そしてチームも、秋風が身に染みた夜だった。(畑野 理之)

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