広島・林 プロ入り後初甲子園弾で10号王手 「自信になった」左方向への決勝打

[ 2021年10月18日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4-2阪神 ( 2021年10月17日    甲子園 )

<神・広(22)> 3回1死、林は先制の左越えソロ本塁打を放つ (撮影・後藤 大輝)
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 あの時と同じ感覚だった。3回1死、広島の林がカウント1―1から阪神先発・秋山の外寄り速球を逆らわずに打ち返した打球は左翼席に飛び込んだ。甲子園での一発は智弁和歌山3年時の18年選抜大会準々決勝・創成館戦で左越え本塁打して以来、プロ入り後初。決勝打となる8試合ぶりの9号は6月19日巨人戦(東京ドーム)以来、2本目の左方向へのアーチでもあった。

 「レフトへの一発は、1軍に来てからなかなかなかった。初めての感覚というか。自分の中で1軍でもできるという自信になった」

 秋山には過去3試合で11打席無安打。通算12度目の対峙(たいじ)で初安打が貴重なソロ本塁打となり、チームが苦手とする右腕攻略の先陣を切った。

 「打てていなかったし、球を見ていくと打てていなかった傾向があった。割り切っていきました」

 12年に14本塁打した堂林以来となる球団高卒3年目以内の2桁本塁打にも王手をかけた。「10本を目標にやっているので、達成できるように頑張っていけたら」と残り試合での到達を意識する。

 あと7試合。逆転でのCS進出の可能性も残る。「毎日緊張感がある中、いつもと変わらずにできている。意識してやってきたことが良かった」。失うものはない。挑む気持ちが結果につながるはずだ。

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