Honda熊本・稲垣 圧勝発進導く2発 浜岡から後継指名受けた28歳の主砲、特訓の成果見せた

[ 2021年9月30日 05:30 ]

第92回都市対抗野球九州地区予選第2日   Honda熊本10-0沖データコンピュータ教育学院 ( 2021年9月29日 )

<都市対抗九州予選 Honda熊本・沖データコンピュータ教育学院>2打席連続で本塁打を放ったHonda熊本の稲垣
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 第1代表決定トーナメント2回戦4試合が行われた。昨年の本大会で8強入りしたHonda熊本(大津町)は沖データコンピュータ教育学院(福岡市)を10―0、7回コールドで破り、6年連続出場に向け好発進した。10年目の稲垣翔太内野手(28=明豊高)が2打席連続本塁打で引っ張り、チーム14安打で圧倒した。

 昨年の第1代表・Honda熊本が初戦を圧勝で握った。渡辺正健監督は「日本選手権予選(5月)は初戦で負け、1戦目の難しさを痛感させられた。今日はスムーズに入れた」と序盤の攻防を勝因に挙げた。2回に下位打線で先制し、4回は“主砲”稲垣のバットが火を噴いた。2死二塁で右中間2ラン。続く5回にも右翼へ2ランと2打席連続でフェンス越え。「1本目はフォークボール、2本目はカーブ。うまく打てました」。試合前、日本野球連盟九州地区連盟から永年功労10年の表彰を受けたベテランは胸を張った。

 昨年の都市対抗8強入りに貢献した4番打者、浜岡が昨年限りで現役を退きコーチに就任。28歳の稲垣は“これからおまえが引っ張れ”と後継指名を受け、オフにはマンツーマンでティー打撃に取り組んだ。「体が開かないスイングを徹底した。おかげで変化球も右肩を開かず打てるようになった」。変化球を捉えたこの日の2発は“浜岡道場”の特訓の成果だ。

 チームは開幕前の13日から1週間、強化練習に取り組んだ。「一日中、バントや走塁など基本を反復した。日本選手権のリベンジへ意思統一を図った」と指揮官。稲垣を中心に心をひとつにしたチームは6年連続都市対抗出場へ好発進した。 (中島 泉)

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2021年9月30日のニュース