マドン監督「力強い打球…MVPの打球だ」大谷のマルチ安打&史上6人目「45本塁打&25盗塁」に

[ 2021年9月30日 13:22 ]

ア・リーグ   エンゼルス7―2レンジャーズ ( 2021年9月29日    アーリントン )

エンゼルスのジョー・マドン監督
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は29日(日本時間30日)、敵地アーリントンでのレンジャーズ戦に「1番・DH」でスタメン出場。5打数2安打2盗塁で史上6人目の「45本塁打&25盗塁」、日本人選手として08年のイチロー以来13年ぶりとなるシーズン100得点をマークしたが、7試合連続でノーアーチだった。本塁打王争いでトップのペレス(ロイヤルズ)は48号アーチを放ち、差は3本差に広がった。エ軍は7―2で勝利した。

 試合後、ジョー・マドン監督は、2安打の大谷について「彼は一晩中、力強い打球を飛ばしていた。その中には、二塁手のグラブを突き抜けたような打球も含まれていた。あれこそMVPの打球だ」と絶賛。また、「45本塁打&25盗塁」がア・リーグ史上2人目(大リーグ史上6人目)の快挙だと聞かされると「彼は本当に熱心で、体調管理も完璧な選手。自分が何をすべきかを理解しているので、どんどん良くなっていくだろう。プレーオフの時期になっても、彼はほとんど春季トレーニングのようにハツラツとプレーしている。将来的にプレーオフに出る時に投球回数や打席についてなどいろいろと参考になるだろう」と話した。

 大谷はこの日、第1、2打席は先発左腕ハーンの前に見逃し三振、ニゴロだったが、6回無死の第3打席に一塁内野安打で出塁し、1死後に二盗に成功。23日(同24日)のアストロズ戦以来5試合ぶりの盗塁で、これまでメジャーでバリー・ボンズら5人しか記録していなかった「45本塁打&25盗塁」をマーク。メイフィールドの適時打で生還も果たし、日本人選手としては08年のイチロー以来13年ぶりとなるシーズン100得点も黒くした。7回無死の第4打席はニゴロだったが、右腕スポーズと対戦した9回無死一塁の第5打席でも二塁手を強襲する右前打で3試合ぶりのマルチ安打。今季26盗塁目となる二盗にも成功した。

 この日の試合前にマドン監督は、大谷が今季の残り試合に登板せず、打者に専念することを明かした。日程的に中6日を空けて10月3日(同4日)の今季最終戦、敵地シアトルでのマリナーズ戦に登板可能だったが、指揮官は「翔平は日曜日(3日=同4日)には投げない。直近2試合は強度の強い登板だった。今季130回(実際は130回1/3)を投げたことは素晴らしい。直球やスプリットも良かった。全てやることはやった」と説明。あと1勝に迫っていた自身初の2桁10勝、1918年にベーブ・ルースが記録した「2桁勝利&2桁本塁打」の達成は来季以降に持ち越しとなった。

 大谷は前日28日(同29日)の同カードは3打数無安打1四球で、この試合までの打席成績は150試合で519打数133安打98打点、45本塁打、24盗塁で打率・256。本塁打王争いで3位につけ、47本でトップのペレスを3本差、2位で46本のゲレロ(ブルージェイズ)を1本差で追っている。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月30日のニュース