日本ハム・伊藤10勝が遠い…　三度目の正直でも5回4失点で勝てず　チームは自力CSが消滅

パ・リーグ   日本ハム0－5楽天 （ 2021年9月29日    楽天生命 ）

＜楽・日＞2回無死一、二塁、炭谷にバスターから内野安打を打たれた伊藤（撮影・篠原　岳夫）
Photo By スポニチ

　三度目の正直でも勝てなかった。日本ハム・伊藤は今季19試合目で自己ワーストの11安打を浴び、5回4失点。両リーグ新人10勝一番乗りはならず、7敗目を喫して悔しそうな表情を浮かべた。

　「カード頭を勝って、いい流れできていたにもかかわらず、ふがいないピッチングをしてしまい申し訳ない気持ちです」。28日の3連戦初戦は9勝で並ぶ楽天の新人・早川を攻略して先勝。王手をかけて3試合足踏みした自身の2桁勝利よりも、チームのいい流れを止めてしまったことを悔やんだ。チームは今季118試合目で自力でのクライマックスシリーズ（CS）進出の可能性が消滅した。

　楽天の小技にかき回された。先頭の山崎剛に二塁打を浴びた初回無死二塁の場面。2番・岡島の一塁側へのバントが二塁・佐藤のベースカバーが遅れたことで内野安打となり、一、三塁。3番・浅村に右犠飛を許し、わずか8球で先制点を許した。

　2回は先頭の茂木に四球を与え、渡辺佳、オコエの連打で0―2。さらに無死一、二塁からバントの構えを見せていた炭谷の打席で一、三塁手がチャージするバントシフトをかけたが、バスターに切り替えられて一塁内野安打で満塁になった。山崎剛に中前へ2点適時打を浴びて2回までに4失点。荒木投手コーチは「要所で甘めにいったところを逃してくれなかった」と振り返った。

　打線は楽天・滝中に対し、昨季から4試合計25回でわずか1得点。伊藤を援護できず、今季14度目の零敗を喫した。栗山監督は「勝ち続ければ（自力でのCS進出の可能性は）復活するものだから、それは関係ない」と前を向いた。（東尾　洋樹）