阪神・青柳　7人の“左打者シフト”に完敗　「早い回で降板することになり、申し訳ない」

セ・リーグ   阪神2－8広島 （ 2021年9月29日    甲子園 ）

＜神・広⑳＞　3回1死、小園の右越えソロを浴びた阪神・青柳（撮影・大森　寛明）
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　そんなデータはもう古いですよと、言ってやりたかったのに…。阪神先発の青柳は、鈴木誠と、投手の九里以外は7人の左打者をスタメンに並べてきた今季初対戦の広島打線を返り討ちにするつもりだった。

　しかし、プレーボールがかかると…。初回、先頭の羽月に左前打され2死一、二塁から坂倉に左翼線へ先制の二塁打を許した。3回には小園にソロを被弾し、4回にも坂倉にソロを食らった。結果は左打者に痛打されて5回3失点で5敗目を喫した。

　試合前の時点で今季の対左打者の被打率は・241で、対右の・250よりも上回っている。昨年10月から投手板の左端（一塁側）に立ち、左打者の内角を突くことで課題は改善できていたのだが。

　「きょうも先制点を与えてしまいましたし、早い回で降板することになり、チームにいい流れをもってくることができずに申し訳ないです」

　8月24日のDeNA戦で10勝目を挙げてから、これで5試合に白星がない。しかも、すべての試合で先制点を許している。エース格の自覚があるからこそ、優勝争いまっただ中での失速は責任を痛感している。先発機会は、あと3度だろうか。開幕前から目標としていたシーズン13勝も、余裕がなくなった。