ヤクルト止まった…14戦ぶり黒星 9回追い上げるも先発・ライアン誤算3回6失点

[ 2021年9月30日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5-7DeNA ( 2021年9月29日    神宮 )

<ヤ・D>9回2死一、二塁、右飛に倒れベンチに戻る村上 (撮影・白鳥 佳樹)
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 逆転サヨナラ3ランを期待したヤクルトファンの願いは届かなかった。5―7の9回2死一、二塁。村上の高々と打ち上げた飛球が右翼手のグラブに収まる。連勝が9で止まった。13日以来、実に14試合、16日ぶりの黒星。高津監督は「3回までの展開を考えれば、よく頑張って盛り返した」と振り返った。

 リーグ屈指の打線が集中力を見せた。先発の小川が初回に失点し、チームの連続無失点が4試合36イニングでストップするなど、3回6失点の乱調。しかし、攻撃陣が5回に打者一巡の猛攻で一挙4点。9回にも1点を返し、最大7点ビハインドから2点差まで迫ったが、届かなかった。

 久々の敗戦の中で、新オプションを試していた。8回に先発陣の一角を担ってきたスアレスが救援登板。ロングリリーフを務めた7月14日以来、今季2度目の救援登板で最速152キロの力強い直球を軸に1回無失点に抑えた。前日もベンチ入りした右腕の今後のリリーフ起用について、指揮官は「それはちょっと何とも言えない」とけむに巻いたが、勝負どころでの継投策の一つになりそうだ。

 勝負の6連戦も見据える。この日、原則的に中10日以上で登板させてきた奥川の出場選手登録を抹消しなかった。来週は神宮で優勝を争う巨人、阪神と2カード連続で激突。前日に6回無失点と好投した右腕が、中9日で来月8日の阪神3連戦初戦に登板が可能だ。8試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)をクリアしている安定感抜群の20歳右腕で勢いをつけられる。中8日以内で巨人戦の登板も選択肢になりそうだ。

 残り24試合。「毎日が大事なので、今日負けたことで、明日気が抜けるわけではない」と高津監督。6年ぶりのリーグ優勝まで隙を見せることはない。(青森 正宣)

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2021年9月30日のニュース