岩田先輩が教えてくれた「一生、自慢できる」大谷とのエピソード

[ 2021年9月30日 06:00 ]

14年11月の日米野球で、岩田(左端)は大谷(左から2番目)らとともにプレー
Photo By スポニチ

 【記者フリートーク】技術論や投球についての質問には「わからん」「どうなんやろ」「質問なんやっけ」と素っ気ない。でも、お子さんがスケボーを始めたこと、奥さんと結婚記念日に行った山間部にある焼肉店のこと、家族と言える猫や犬のこと…こんな話しは立ち止まってたくさんしてくれる。大学の先輩でもある岩田さんはそんな人だった。

 顔を合わせると「遠藤礼!」となぜかフルネームで呼んでくれるのも不思議な嬉しさがあった。2年前、2軍調整中だった先輩が甲子園の室内練習場で「俺、1つ自慢があんねん」と教えてくれた。

 14年の日米野球でチームメートになった大谷(エンゼルス)とキャッチボールをした際「岩田さん、なんなんですかこのボール」と驚かれたという。

 「大谷くんが、ツーシームの曲がり方にびっくりしたみたい(笑い)一生、自慢できるよな」。魔球とも言われたそのツーシームで、幾多の打者をねじ伏せてきた。そんな背番号21をマウンドで見られなくなる事実が今はとにかく寂しい。(阪神担当・遠藤 礼)

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月30日のニュース