侍J・稲葉監督 退任会見で大粒の涙「感謝の気持ちでいっぱい」 恩師・野村克也氏の墓前に報告

[ 2021年9月30日 14:36 ]

<侍JAPAN 稲葉監督退任会見>会見の最後に目頭を押さえる稲葉監督(撮影・木村 揚輔)
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 東京五輪で野球日本代表を金メダルに導いた侍ジャパンの稲葉篤紀監督(49)が30日、任期満了により都内のホテルで退任会見を行った。

 あいさつでは終始、支えてくれた周辺への感謝の言葉を口にした。「関係者全ての皆さまのおかげです。感謝の気持ちで本当にいっぱいです」と深々と頭を下げ、侍ジャパンの選手、コーチ、スタッフをはじめ、12球団の選手、関係者、日本野球機構(NPB)や事業会社のNPBエンタープライズ、対戦した各国代表チームや野球連盟、アマチュア野球団体など、次々と挙げて感謝を述べた。最後に「迷っていた私の背中を押してくれて、最大の理解者だった妻、子どもたちに心からの感謝を…」と話すと、大粒の涙がこぼれた。「本当にありがとう」と言葉を絞り出した。

 会見前にはヤクルト時代の恩師である野村克也氏の墓前で金メダル獲得を報告した。「感謝の気持ちを報告しました。五輪を見てほしかったし、できるならば直接報告したかったです」と振り返った。

 会見には巨人・坂本、ヤクルト・山田、ソフトバンク・甲斐、レッズ・秋山からビデオメッセージが届き、知らされていなかった稲葉監督はここでも涙。さらに花束贈呈ではDeNA・山崎がサプライズ登壇し、流れる涙を拭わずに笑顔で握手を交わした。

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2021年9月30日のニュース