西武メヒアの退団ショックも…熊代が岡田が「また絶対会おう」国境を越えて育まれた友情

[ 2021年8月1日 10:35 ]

西武エルネスト・メヒア内野手
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 ライオンズファンにとっては衝撃の別れだ。西武は7月26日、前半戦を終えて一時帰国していたエルネスト・メヒア内野手(35)から退団の申し出があり、ウエーバー公示の手続きを行ったと発表した。

 あんなにライオンズを愛していたメヒアがなぜ…。誰もがそう感じたに違いないが、同時に理由を知り、致し方ない思いも抱えたはずだ。球団を通じて発表したメヒアのコメントにも無念さが表れていた。

 「今、世界中がとても困難な時期であり、世界の反対側(ベネズエラ)から日本に来た私にとって、家族がいないことは本当に大変でした。家族を優先しなければならないということをお詫び申しあげます」

 コロナがなければ、5位からの巻き返しを誓う後半戦のお立ち台で「メヒア様々や~」の決めぜりふが何度も聞けたであろう。しかし、それも叶わぬ夢となってしまった。メヒアは14年にシーズン途中加入ながら34発を放ち、本塁打王を獲得。だが、17年の夏場以降、同じ一塁手の山川が台頭し、近年はベンチを温める時間が多かった。

 突然の別れに「あまりの驚きで声になりませんでした。本当に寂しいです。帰国前は“またね!”と言い合っていましたし」と肩を落としたのは、メヒアに相撲をレクチャーした直後、あっという間に軽々と吹き飛ばされたことがある熊代だ。「外国人選手は1軍で活躍するために日本に来ていると思う。今年はコロナ禍で遅れて合流し、ファームで調整している間も文句ひとつ言わなかった。お互いにいい準備をして、時には冗談も言い合いながら試合に対して向き合っていました。外国人だけど、同じ日本人のような、そんな感覚でしたね」と思い出を振り返った。

 「自分にとってメヒアは家族のような存在です。あ、いつもベタベタしてましたし、カップルみたいでしたね」と冗談めかしたのは2番手捕手の岡田だ。19年に故障離脱した際には、メヒアの発案でベンチに岡田の顔写真が貼られた。「本当に日本を大事にしてくれた。日本語も一生懸命覚えて、いつも楽しい会話をしていました。今はゆっくり休んでください。コロナが落ち着いたら、またラブラブになろう!」と呼びかけた。

 2人とも家族に会えない状況を慮り「僕らにはわからない、計り知れないような思いがきっとあったんだと思います。家族との時間を大事にしてください。また絶対会おうね!」(熊代)。「ご家族のことなので退団は仕方ないと思いますが、またいつか日本に戻ってきて携わってほしいなと思っています」(岡田)と惜別のメッセージを送った。国境を越えて育まれた友情に、図らずも東京五輪の絵が重なった。(記者コラム・花里 雄太)

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