山田 侍6発目が1位通過弾!日本選手初の主要3大会コンプ弾

[ 2021年8月1日 05:30 ]

東京五輪第9日 野球1次リーグA組   日本7―4メキシコ ( 2021年7月31日    横浜 )

<日本・メキシコ>4回、左越え3ランを放ち迎えられる山田(右)(撮影・会津 智海)
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 侍ジャパンは31日、メキシコに7―4で逆転勝利。1次リーグA組2勝0敗とし、同組1位で通過した。山田哲人内野手(29=ヤクルト)が4回にチーム今大会1号となる3ランを含む2安打4打点。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、プレミア12、五輪の3大会で本塁打を放った最初の日本選手となった。2日の準々決勝で、B組を2勝0敗で1位通過した米国と激突する。

 山田には金メダル獲得とともに、もう一つの大切な使命がある。

 「オリンピックは特別な大会。自分が好きな種目以外でも、見ることがあると思うんです。普段、野球を見ない人も見るかもしれない。優勝して、一人でも多くの人に見てもらえたらと思ってます」

 自身もそうだった。野球に明け暮れていた小6時の04年8月。一人のアスリートのとりこになった。アテネ五輪女子柔道48キロ級日本代表で金メダルを獲得した谷亮子。自宅のテレビの前で声をからし、声援を送った。

 「めちゃくちゃ強かったので、今でも覚えてます。僕の中ではオリンピックといえば谷さんです。家族みんなで“ヤワラちゃん!”って応援してました」

 谷は00年のシドニーに続く五輪連覇。連日のように報道され、山田もひかれていった。オリンピックには「影響力が一番ある大会」と印象を抱く。近年、野球の競技人口は減少し、子供たちの将来の夢もユーチューバーや他のスポーツに押されがち。だからこそ。現役選手として五輪で魅力を伝えたかった。

 体現したのは1点リードの4回。1死一、三塁から左翼席最前列に3ランを放った。「凄くうれしいですね」。野球の華である本塁打で、秘めた思いを届けた。稲葉監督も「チームを勇気づけるホームランでした」と今大会チーム初アーチを称賛。8回にはダメ押しの中前適時打も決めた。

 開幕から下半身のコンディション不良に苦しむ。今季3盗塁ながら、この日は2つも決めた。まだ完治はしていない。それでも「体の切れは凄くいい」と日の丸の責任感が山田を走らせる。その姿は、本番1カ月前に左足を負傷しながら頂点に立った谷にも重なる。

 稲葉監督が率いた19年プレミア12決勝の韓国戦でも決勝打となる逆転3ランを記録した。「初戦のサヨナラで勢いに乗っている。残り3連勝できるように。目指すところは金メダル」。勝って、野球の素晴らしさを伝える。(川手 達矢)

 ▽04年アテネ五輪の谷亮子 カラヤノプルー(ギリシャ)との初戦で合わせ技での一本勝ちを収めると、そこから準決勝までオール一本勝ち。迎えたジョシネ(フランス)との決勝戦は大内刈りで技ありを奪って快勝し、金メダルを獲得した。大会1カ月前に負った左足腓骨(ひこつ)筋腱損傷のケガを乗り越えて00年シドニーに続く五輪連覇を達成し「シドニーより何倍もうれしい」と涙を流した。

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