阪神・西純　帽子ぶっ飛び投法で2回完全4K!優秀選手賞ゲット「こんないいピッチングができるとは」

フレッシュオールスター2021   ウエスタン選抜1―3イースタン選抜 （ 2021年7月15日    松山 ）

＜全ウ・全イ＞先発して2回4奪三振無失点の西純矢（撮影・奥　調）
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　フレッシュオールスターゲームが15日、坊っちゃんスタジアムで行われ、全イースタンが3―1で全ウエスタンを下し、通算21勝29敗6分けとした。全ウで先発を務めた阪神・西純矢投手（19）が4奪三振を含む2回完全の快投で、全イのロッテ・小川龍成内野手（23）とともに優秀選手賞に輝いた。

　西純は2回で4三振を奪うなど打者6人を圧倒し、優秀選手賞に選出された。全23球のうち8球で帽子を飛ばす力投。躍動感あふれる勇姿が輝いた。

　「自分でも、こんなにいいピッチングができると思っていなかった。良かった。まさか（賞を）獲れると思っていなかったので、スゴくうれしい」

　初回1死では高校日本代表の同僚で、同じ19年ドラフト1位・森と対決した。直球で押し、最後は139キロフォークで空振り三振。「この1週間、1軍で活躍しているのを見ていますし、同級生なので負けられない、と」。4学年上で同じ創志学園出身の広島・石原とバッテリーを組み、2回の渡部に対する3球目には今季最速151キロまで上がった。

　高卒2年目。プロ初登板初先発だった5月19日のヤクルト戦では無安打に抑える5回零封で初勝利を挙げた。2度目だった6月6日のソフトバンク戦では3回3失点で初黒星。勝つ喜びも負ける悔しさも知った。

　再昇格をうかがっていた同13日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦で5回9失点に沈み、以降は左足にグラブを当てる動作をなくすなど高校時代のフォームの再現に取り組んだ。

　「キャンプから打たせて取る投球をやっていたけど、やっぱり三振を取る投球が持ち味だと再確認できた。後半戦はしっかりと1軍で戦力になれるようにやっていきたい」。再び1軍マウンドを狙う夏へ、自信と弾みをつけた。（須田　麻祐子）

　《球団投手は09年以来》全ウで先発した西純（神）が2回無失点で優秀選手賞。阪神選手の同賞受賞は16年の板山以来で、投手に限ると09年の蕭一傑と西村憲（当時は各リーグ2人ずつ選出）以来。